高校数学の窓過去問検索

玉川問題について~その5

さて、今回は「レポート問題は公開した方が良い」と言う話、です。いや、下手すれば通大で利用しているテキスト類でさえ「市販くらい」した方が良い可能性さえ、あります。あるいは元々市販されているテキストを使うべきか。
一つの理由は、数学系回答サイト側の立場から言うと「問題の出所が分からないと困る」と言う下世話な理由です。
以前、質問<3731>で書いた通り、通大事務部課長補佐には


「怪しい問題投稿にはなるべく対応しないで頂きたい。」

と頼まれたんですが、その問題投稿自体が「怪しい」と気づくのは並大抵じゃないのです(だからこの要求は無茶苦茶だ、といまだ思っています)。
事実、たまたま、今回僕が気づいただけ、だったんですが、現に高校数学の窓の10年の歴史で「他の誰もが気づかなかった」くらいですから。いや、ハッキリ言うと、「通大の質問投稿者だけは」気づいてたワケですけど。外部で気づくのは並大抵じゃない。
すなわち、通大で明言している「不正レポート厳禁」と言うシステムを徹底するんだったら、「出題側」としてある程度問題自体を公示しておく責任がある、と言う事です。つまり、「カンニングでの教員免許取得者がいる可能性がある」事に対しては、これは通大側が文部科学省との絡みがある以上、徹底して防がなきゃならない。そしてその一番効果的な方法は「レポート問題の公開」である、と言う事です。
これは別項で、ある数学系回答サイトの「ある事件」を例にして、「問題の入手が簡単だ」と言う事が防御策として如何に効果的か、また、「どんな形であれ問題入手のルートが保証されている」事こそが有効だ、と言う例を挙げるつもりです。今のように、「テキスト不明」「レポート問題も不明」「受講者も不明」だとホントワケが分からない、と言う事だけ言っておきます。3番目は「個人情報保護の観点」だとこんなの公開出来ないワケですから、前2者くらいは対応考えた方が良い。じゃないと前回指摘したように「不必要に教育を隠している」と疑われる可能性がある。
そして、Z会進研ゼミならいざ知らず、前回見た通りにマトモな大学だったら教科書/レポート問題辺りは公開して構わないモノだ、と言うのが大方の大学側の共通見解なのです。

だから殆どの国公立大学でシラバス類を公開しているワケですが。
また、一般人だろうと何だろうと、シラバス類を見ることは可能です。制限なんて無い。パスワード制にしておいて中身は見れない、なんてセコい事はほぼやりません

ハッキリ言っておきます。この玉川問題は、事実、問題投稿者が通大生である事がサイトの管理人側に知られる事が無いと言う事が明らかに悪用されていた、んです。この一連の事例に関して言うと、高校数学の窓側に責任はありません。通大側の責任なのです。
別に通大に悪気は全然持ってませんが、言うべき事は言っておかないとならない。レポート課題を隠しておくのはデメリット以外の何物でもないのです。通信教育制大学の教育の正当性があるのなら隠す必要なんて何も無い、んです。隠してるのは隠しておくだけの別の理由があるんじゃないか、と勘ぐられるような事はやらないに越したことが無い

さて、その数学回答系サイトへの「問題の出所を知らせる」以外に別の理由もあります。むしろこっちの方が大事かもしれません。

玉川大学通信教育部数学コースの問題点



ところで、高校数学の窓の過去問調べてみると……中には「どうしても解けない」問題やら「意図が良く分からん」問題がある。
「どうしても解けない」問題は、原則未解決問題に流れてた、んですが……。ちょっと不思議だったんですよね。
まあ、「丸投げクン」の性質見てみると、大概、

丸投げするヤツに限って問題さえ正確に書き写さない

と言うのが見えてはいたんですが、同時に

明らかに問題文の誤植である

と言うのも充分あり得る、ワケです。この2つは極めて見分けがつきづらい。





丸投げするヤツに限って問題を正確に書き写さない、と言う例。
これは2008年度の通大の「幾何学」のレポート課題だが、「第2分冊」の問題(1)は高校数学の窓質問<3699>そのもの、である。
また、これは玉川大学 数学コース掲示板でも既出である。
なお、第2項を良く見ると質問<3699>の場合は係数である2が落ちてるが、要するに正確に書き写してないからに過ぎない。
なお、同問題はやはり質問<3601>としても投稿されていて、またそのうちの一つが「みのる=ミノル」によって「喰い付かれて」いる。


原則、僕は数学嫌いですし、他の回答者がどう反応するかは分かりませんが、

他の教科の問題に比べると、数学は問題が間違っていると判定するのは極めて難しい教科

なんです。意外な事に。そして数学好き、ってのは問題を見た以上、「この問題はおかしいので解けません」と言うのを非常に嫌う、んです。「書かれている以上解ける」って思っちゃうんですよ。
例えば、英語の場合「文法」なり「構文」がある以上、「文意がメチャクチャになる」訳になるような文章だったら「印刷ミスだろ」と言う判定が可能です。日本人でその判定が無理だったら、アメリカ人辺り連れてきて読んで貰えば良い。実は「問題が間違ってる」場合、判定は思っているよりラク、なのです。
他にも物理なんかの場合、例えば運動方程式を解いたら「重力のせいで物体が空中に浮遊していく」なんて解が得られたら「計算過程さえ間違っていなかったら」問題の方がおかしい、と言う指摘が可能です。解の妥当性は自然が判定してくれるワケで、そこから「問題文の印刷ミスだよね」とか言えるのです。
プログラミングだったら「本に書いてるように打ち込んで動かなかったら」誤植で決定、ですし。殆どのケースでは「誤植判定に関しては」問題が生じないのです。
ところが、数学にはこれが通じない。そもそも「抽象的な事柄を扱う」以上、「どんな問題でもあり得る」のです。フェルマーの最終定理が300年も解かれないままほったかされていた最大の理由は「この問題は間違ってるだろ」ってどんな数学者も「言わなかった」から、ですよ(笑)。「提示された以上解くし、解けると信じる」のが数学者のアティテュードなのです。いや、僕は数学全然嫌いなんですが、「彼ら(例えば、UnderBird氏やPhaos氏)の行動はそう」ですね。まず間違い無い。
となると……例え高校数学の窓に投稿された「おかしな問題」でも「おかしい」と判定するのはかなり困難です。数学の場合、「おかしい」と判定できるにはある種条件があって、

  1. 出題範囲が限定されててそれを知ってる。

  2. じゃなかったら、回答者側が神と言える程の超人的な数学的知識なりバックグラウンドを持っている。


のどっちか、なんです。
どうして高校数学教師が大学入試くらいまでの"誤植付き"問題に関して「これはおかしいだろ」と判定出来たりするのか、は上の条件だと1番が絡んでいるから、ですよね。「高校範囲まで」と言う限定された状況だから「判定できる」んです。が、「入試です」とか言わなかったら彼らは絶対「問題がおかしい」とは言いません。10年かけようが100年かけようが「解こう」とするでしょうね。そう言うのが「数学者の性質」なのです。
これが玉川問題をややこしくしてた一つの原因です。「ある頻度で誤植がある問題が投稿されている」と言うのを指摘するに指摘出来なかった。一体どう言う事なんだ?と。逆に僕みたいな「数学の素人」の方が「おかしいだろ」と気づきやすかった、んですね。

平たく言うと、テキストにせよ、レポート課題にせよ、公の目に晒されていない、と言う弊害がここに端的に表れています。
つまり、どんな教科書にせよ誤植があるのは事実なんですが、たくさんの学校なり人々に使われる事によってその間違いが是正されていく、わけです。
一方、通大の場合は、テキスト/レポート共に「一般の目に触れる事があり得ない」。従って、毎年ある程度の問題の入れ替わり、冊子の印刷/作成が絡むと明らかに誤植が出る、んですね。普通の教科書や問題集の比じゃない、でしょう。
さて、では現状のままでの「問題の誤植報告」そして「その是正」がどうなっているのか?
まず、第一の問題として、査読者=通大数学コース受講生、と言う図式しか現時点「あり得ません」。そうすると、前に書いた通り、「テキスト/レポートに関する誤植報告」と言うのは受講生の立場から言っても「極めてやり辛い」。もしくはそう言った事に「気づかない可能性さえある」って事です。
また、システム的な話で言っても、誤植報告が成されてからどの位迅速なスピードでその「修正報告」が上がるのか?現時点では通大Webサイト内で「修正報告」が成されている、と言う話ですが、それでも二転三転してたりする筈です。
例えば、質問<3689>なんてのは誤植の極み、なんですが、その修正報告は都合5回前後は行われているでしょう。しかもまったく違う記述修正になってたりして。一体どの記述が正しいのか?受講生を混乱に叩き込んだ筈です。
恐らく、受講生の「誤植報告」もまちまちで対応がバラバラだった、と言う事に起因してると思いますが……。
いや、これはWeb出来てまだ良かった例、ですよ。インターネット普及以前だったら、このテの修正報告は通大の機関誌「玉川通信」上しか無かったワケですよね?そうすると、機関誌が編集段階から実際受講生の手元に届くまで約2ヶ月、と言う話なんで、これは気の長い話、です。「誤植報告」が成されてから「問題の誤植」と言う報告が受講生に行き届くまで2ヶ月、って事ですよね?そうすると、レポート提出→科目試験受講の予定だって「全く狂う」。しかもWebでも5回修正報告が成されるような有様なんですから、昔の通大生はもっと過酷な状況に置かれてた、って事です(笑)。機関誌届いたら「また誤植発見/あるいは修正報告」って事なんですから(笑)。

いずれにせよ、どんな形であれ「ミスはある」んですが、どうせだったら数学マニアとかそう言う人たちの手を借りた方が良い、って事です。通大のレポート課題がネットで公開されたら、その回答を通大生に教えるのはダメですが、腕に覚えのある数学マニアとかは解きたがる公算が大、です(笑)。なんせ悪名高い(笑)「難かしいレポート課題を出す」と言う噂のある通大数学コースのレポート課題ですんで(彼らは難問を解くのが楽しくてしょーがない、でしょう)。
そうすれば、誤植報告なんかももっと効率が良くなりますよ。あるいは数学の専門家なんかも目を通してくれるかもしれません。そう言う人たちの「報告」は通大のレポート課題の質の維持にむしろ一役買ってくれる事と思います。
いずれにせよ、そう言う「メリット」は通大のレポートを「隠していれば」得られない事、です。じゃないと「やっぱり隠したい何かがあるから隠してる」と思われる、って事ですね。


ちなみに、この「誤植付き出版」→「読者からの報告による版の修正」と言う流れをソフトウェア産業に持ち込んだのが、いわゆるオープンソース、と呼ばれるモノだ。原理的にはオープンソースソフトウェア、と言うのは長年の「出版の慣習/システム」を情報工学の文脈に持ち込んだに過ぎない。
原則、「本は出版(公開)されていて」「誰でも読める」モノであり、そのお陰で本に誤植があっても版を重ねる毎に修正されていく。
オープンソースも原理的には同じで、「ソースコードを誰でも読める状態にしているから」何らかのプログラミング上の間違い(いわゆるバグ)が高速度で修正されていく。従って、オープンソースのプログラムは「出版物のごとく」どんどん高性能で信頼性の高いモノへと変化していく。
一方で、「バグがあってもなかなか修正されない」「何故ならソースコードが隠されているから」と言うのをオープンソース界は「プロプライエタリ」ソフトウェアとして批判する。代表的な「プロプライエタリ」なソフトを売っているのがご存知Microsoft。事実、「バグ報告をしても」なかなか修正されずに不具合を我慢しながら使わないとならなかったりする。
通大のレポートの類はまさしく「プロプライエタリだ」と言うのが現状で、レポート課題の「バグ」がなかなか指摘/修正されづらい、と言う対比で事の重大さが分かるだろう。通大はMicrosoft的なのである。
結果として、「普通の大学」での「オープンソースの」普通の教科書を使った「普通のレポート」の方が高品質だ、と言う事になってしまってるのだ。それは「教育の質」として端的に表れるだろう。
いずれにせよ、レポート課題の類は原則「オープンソース」にすべきだ。「独自非公開技術」にこだわっていても何も良い事が無い(丸投げ通大生の行動を見ろ!!!)。


第二の問題として「意図が良く分からん問題がある」。細かすぎる問題である、とかフォーカスが何なのか良く分からん問題だ、って事ですね。
「細かすぎる問題」の典型例は、例えば次のような問題があります。

質問<1700>2004/5/16

ここでBossF氏が

こういった、基本定理の証明は、こまるんですよね〜

と記述してますが、どうしてなんでしょう?
それは「基本定理の証明」がある意味一番難しいから、です。多分本当に一握りの数学専門の人じゃないと殆ど「そんな証明法は知る必要が無い」んですよ。少なくとも、応用数学の立場ではそうですよね。定理は「使う為のモノ」なんで「証明する為のモノ」じゃない、んです(反論あるかもしれませんが)。「どうしてそんな細かい事を問う問題が出てくるんだ?」ってのが一つ謎だったんです。
まあ、亀田は数学の専門家でも数学教育の専門家でも無いので明言は避けておきますが、少なくとも「基本定理の証明」が本当に数学教育に於いてそこまで必要なのか?勘で言えば「ちょっとおかしいだろ」とは思います。また、通大の方の教育方針がどうなのか、ここでも丸っきり分からないんですね(笑)。何が意図なのか?
基本的に、この範囲の話ですと、最低でも数学関連の修士じゃないと判定がキツいんで、本当はUnderBird氏やPhaos氏の見解伺ってみたい辺りなんですが、ここも通大の「教育の非公開性」が絡んでいるので極めてやり辛いでしょうね。大体、基本定理の証明法だったら教科書に書いてあるのがどのみちフツーなんですが、それが不明だ、ってのがBossF氏の発言に繋がっているのは想像に難くありません。

ちなみに、通大の名誉の為に言っておきますが、上のレポート課題関連の説明は一応通大のテキストに記述があります。「代数学III・IV」のp.58辺りに「正則行列」と言う項目があって、

  • (a)Aは正則

  • (b)rank A=n

  • (c)A〜E


辺りの証明は載ってる、んですよね。「基本行列」の定義に関してもp.44辺りにやっぱり「載ってます」。
従って、テキストを丁寧に読んで、継ぎ接ぎしていけばそれなりに証明出来る筈なんですが、要するに投稿者の傾向としてテキストを勉強しないでレポートに取り組む奴がいる、って事を暗示してるに過ぎない、んです。
一方、それさえもテキストが公開(ないしは市販)されてないんで、指摘出来ない、って事実に変わりはない、んです(通大の先生達、見てますか〜〜???)。

「フォーカスが良く分からん問題」としては次の問題があります。

質問<3536>2007/4/16

これは、自分で解いてて何なんですが、マジに「意図するトコが分からなかった」ってのが感想でした。
特に、幾何分布に付いて、なんですが、通常これの期待値求める場合は単にモーメント母関数を使う、んです。しかしながら、この時点では後者の問題との兼ね合いもあって「数列化して解く」方法を選んだんですが、釈然としないワケです。
まず、普通の学部生だと「確率論専攻」じゃないと「モーメント母関数」なんて知らないだろ、ってのもありましたし、そうすると「何の目的で幾何分布の平均値を求めよ、なんて問題出すんだろ?」と頭の中が疑問符の嵐だった、んですね。「幾何分布を知る」事自体は統計学の観点から言うと必要かもしれませんが(いや、それにしても重要度は低い、です)、こんな証明問題やったトコで「あんま役に立たない」んです。断言出来ますね。非常に不思議だった。
さて、出題傾向から言うと、あり得るパターンとしては次の二つ、です。

  1. 実は何だかんだ言ってテキスト自体に解答が書いてある。

  2. じゃなきゃ、テキストとレポート課題の間にムチャクチャな開きがある。


まあ、結論から言うと、このレポート課題は最悪である2番のパターンなんです。確かにテキスト熟読したからと言って解ける問題を出してる、とは限らないんですね(苦笑)。通大の「確率論」のテキストザーッと眺めましたが、一般論はともかくとして例えばモーメント母関数なんて影も形も出ていません。何じゃコリャ?ってのが正直な感想でした。っつー事は、やっぱりこれは「数列の問題として解け」って事か。
しかしそうなるとおかしい。数列自体はジャンルは「解析」なんですが、そうすると、

通信制大学である以上、受講生は自習が基本なんで、確率論のテキストを学ぶ前に解析を修了している保証がどこにある???

と言う問題が出てくる。そうなんです。少なくとも通大生の全員が全員「解析」終えてから「確率論」に手を付ける、なんて保証は何も無い、でしょう。人によっては「確率論」終えてから「解析」やる奴もいるだろうし。


註:ちなみに、通大のシステム的には、入学と同時に全てのテキストは「ダンボール一箱分」一式送られてくるそうです。年度毎に送られてくるのはレポート課題集のみ、と。
よって、「テキスト一式が最初に送られてくる」以上、どこから手を付けるか、は学生次第、と言うワケです。


あるいは、「高校数学の数列を理解している」と言うのが前提かもしれませんが……いや、それにしても、今までの経緯から大体想像付くとは思いますが、そもそも通大生は「最低限、高校数学を理解している」と言う保証さえ無い、のです。いや、ホントに無い。
そして、「確率論のレポートで」数列の知識試されてもしょーがない、でしょう。枝葉末節とはこの事です。こんなテクニカルな問題出したって確率分布と言うモノが何なのか、分かるワケねーだろが、って事ですよ(笑)。

例えば、大学入試問題で「ある程度の複合問題を出題する」ってのは必要です。これは「全般的な知識を見る」のには有効なテクニックではありますが……。一方、「あるジャンルに対しての」学習進度を見る前提の「レポート課題レベル」で不必要な複合問題の出題は害悪だと思いますね。フォーカスがチンプンカンプンになり兼ねない。通大は「それを」やってるんです。質問<3689>なんかもそう言う悪問ですね。これは断言出来ます。
こんなのもレポート課題として公開してしまえば非難されると思います。「だからこそ」やるべきなんじゃないか、と。

モーメント母関数も習わないで幾何分布の期待値を求めよ、なんてのはヘンだろ。

とか。結果、「定石無視したりする辺りでの出題」ってのは減るとは思いますね。いや、それは絶対減るべきなんですよ。レポート課題の出題は学生イジメが目的じゃねえだろ、っての。
これも「問題が隠されているからこそ生じてる」マズい典型例だと思います。「正常な問題だけ残る」ってのは健全な教育のあり方、だと思いますよ。

通大事務部はテキスト/レポートに関してクレーム受けても対処出来るわけがない、と言う話



さて、僕は数学が専門じゃないんで、上記のような「分析」したくなかったんですが、敢えてやりました(笑)。まあ、異論がある回答者もいるとは思うんで、それはその都度指摘して下さい。しかし、それを「指摘する」にせよ、やっぱり通大の教育システムに「公開性が無い」以上、議論として成り立つのは難しいでしょう。(テキスト/レポートを何とかして入手した)僕に対しても、そして通大に対しても、です。
ただし、仮に、この手の問題があると認めたとして、「通大生」が疑問に思って、クレームとして通大側に提出するのも難しい、って事だけは事実です。もっと分かりやすい例を挙げたい、と思います。例の「プログラミング関連」の話、ですね。
以下、通大事務部課長補佐、との会話。


亀:「いやあ、でもこのコンピュータのテキストはさすがに酷いですよ。コンパイラエディタも入手先は一切書いてませんし。」
課:「………???」
亀:「いや、要するにPascalなんてどこで手に入れるんだ、って話なんですが。」
課:「………。」


分かりますかね(笑)?いや、コンパイラエディタも専門用語なんですが、わざとそう言ったんです。果たしてそのテの話に明解な解答するのかどうか、と。
思った通り、知らなくって当たり前なのです。事務部の人間はコンピュータの専門知識があるワケじゃないんで、専門用語出されても分からないでしょう。従って、具体的に専門的なクレーム受けたところで分からない、ってのが現実です。
コンピュータだから分からなかった?いや、数学だろうと事情は変わりませんよね。
畳み掛けに次のような事も言いました。


亀:「ええと、このコンピュータのテキスト見ると……"すべて、PC-9801上のTURBO Pascalで書いてあります"とか書いてるんですが……。PC-9801って何だか分かりますかね?」
課:「ええと……凄い古いコンピュータですよね?」
亀:「そうです。何でこんなの使ってるのに現行のテキストなんですか?」


最初に亀田が入手したテキストが「現行のテキストと同じである」と言う確認取ってたんで、こう言う流れになったんですが、実はこのテキスト、初版が平成3年なんです。……って事は……1991年ですか。何と17年前のテキストのまま今も使っているんですよ。
もう分かったでしょうが、この異常さも公開性が無いからこうなってる、って事です。部外者じゃないとこの異常さは指摘出来ないでしょう。そして、亀田の読み通り、これが「何故に今頃Pascalなのか?」の答えでもあるんです。1991年頃は、確かにプログラミング入門用言語としてPascalがもてはやされていた時期だったから、ですよね。
しかし、その常識は今じゃ通用しないのです(パソコンの進歩は日進月歩だと言うのに!!!)。従って「そんなテキストは現代では通用しない」のは当たり前なのです。







NEC PC-9801


1982年に登場し、最後のマシンは1995年頃まで販売されていた国産機。なお、CPUはインテル製ではあるが、現行のWindows機とは基本的に互換性が無い「NECオリジナル機」である。Windows 95の登場でトドメを刺されたが、それまでは日本国内で最大のシェアを誇っていた。
なお、現代の20代の若者に「昔、PC-98ってのがあってさ」なんて話をしても「何それ?」って言われるのがオチ、である。
日本国内を席巻した「PC-9801」の名前は既に遠い過去のモノとなっている。今時の若者にはNEC自体がLaVieとかValueStarのメーカーなのだ。
通大よ、こんなの使ったテキストを現行のモノとして「おかしくないのか?」、ないしは、通大生は30代以上、と言う取り決めでもあるのか(笑)。
今時Commodore 64でプログラミングの勉強をさせる、くらいのニュアンスである。





あまりにも面白いんでこのフレーズまた提示しますか(笑)。


すべて、PC-9801上のTURBO Pascalで書いてあります。


通大で使われているこの「コンピュータ」のテキストには一切Pascalの入手先もクソも書いてありません。エディタに対しての設定、記述も無しですし、コンパイラの操作方法に関しても全く記述が無いのです。以前書いた通り「Pascalの出題してるにも関わらずコンパイラの入手先なんか一切学生に教えていない」と言うトンでもない状況が当たってた、って事です。
ではどうしてこんな暴挙が許されていたのか?と言うのも1991年時点では現代のような「プログラミング言語をタダで入手出来る」なんて状況が整ってなかった、からです。オープンソースウェアの開発が活発化し出したのはLinuxの登場以降暫くして、なんですが、Linuxの登場自体が丁度1991年です。従って、オープンソース隆盛以前の当時は「プログラミング言語」は「必ず買わなければならないモノ」だったのです。
つまり、このテキストの「現代のプログラミング用教科書では絶対必要な記述が欠けててもO.K.」だった理由は、テキストに「Turbo Pascal」と記述されていれば、当時の通大生は「Turbo Pascalを買わざるを得なかった」と言う事に由来します。何故なら「商品として買う以上は」当然Pascalの基本操作マニュアルが付いてきますから。だからこう言う「製品マニュアル頼み」の「配慮が欠けた体裁/記述でも」1991年辺りでは充分だったのです。
反面、現代ではその「Turbo Pascal」自体が既に存在しません。Pascalの入手は極めて困難だ、ってのもこの間指摘した通りです。少なくともWindowsで「純粋なPascal処理系」を手に入れるのは極めて難しい。じゃあ、どうすんのか?と。
仮に通大生がPascalを入手出来た、としましょう。んで?それで?
通大生ってのはPascalを入手して、コンパイラ起動しても

「あれ?おかしいな。テキスト通りにPascalにプログラム打ち込んでも全然動かないぞ。」

とか言いかねない、んです。いや、ホント、マジだっての。彼らはコンパイルさえ知らない

「ええ〜、うそ〜〜!!!ぎゃはははは。そんなヤツいるかよ。」

とかプログラミングちょっとでも齧った人間なら大笑いしそうなネタですが、ところがどっこい、これは通大生だったらやりかねない。断言しますが、通大生はそう言うレベルなんです。
(逆に言うと、この「笑い」の理由について、通大生は十中八九意味が分からないと思います)
通大生がバカだから?違いますよね。通大数学コースのコンピュータのテキストにプログラミングの初歩的な事柄が丸っきり書いていないからに他なりません。エディタとは何なのか、コンパイラでコンパイルする、ってのはどう言う事なのか、Pascalで例示コードが記述されているワリには一切そのテの基本的な事柄が書いてないのです。
特に、エディタの設定辺りは亀田自身も過去苦労した事なんで、これは痛いほど分かるのです。1991年当時の状況を引きずったままのコンピュータのテキスト使用、なんて害悪以外の何物でもありません。
敢えて言います。これも通大が「非公開の教育」を行っているから、こう言う状況になっている、んですよ。違いますか?
これは「外部からの通大の教育システムに関しての批判」としては妥当な例だと思います。


ちなみに、通大生は1991年当時はよっぽど優秀だった、と思われます。少なくとも気合が違った
実は、今は亡きTurbo Pascalってのが現代のDelphiの先祖、です。そして、先ほども書いた通り、1991年当時はプログラミング言語はほぼ「買わなければならない」モノでした。
現代のDelphi の値段を見ると、その価格は8万円前後。恐らく当時のTurbo Pascalもそのくらいしたんじゃないですか?下手すれば10万円くらいしたでしょう。そして、通大の学費以外にそう言う支出をするのも厭わなかった、んでしょうね。明らかに当時の通大生の覚悟は違います。
反面、今の通大生はどうか…?「参考書も購入しない」で「ネットで問題丸投げして」……。
ホント、通大の先輩達は偉大、です。今の通大生(の一部だと思いたい)がダメダメなのです。

なお、Turbo Pascal、と言う名前自体は言語名ではなく、これはBorland社(現CodeGearブランド。2008年6月に米Embarcadero Technologiesに売却された。)の登録商標です。言語自体の名前は、当時はObject Pascal、でしたが、これも「標準仕様がある」言語ではありませんでした。
いずれにせよ、プログラミングの教科書に於いて、特定の商業的ベンダーの実装を考慮/指定して書く、と言うのはあまり好ましくはありません(ただし、1991年当時はそのテの事に関してはあんまうるさくなかったんですけどね)。


さて、またウワサによれば、その「1991年製のテキスト」と共に、現時点では十進BASICを通大生にCD-ROMとして配布している、と言う話なんですけど、それでも抜本的な問題解決になっちゃいやしないでしょう。
一体、プログラミング初心者がどうやってPascalで書かれたテキスト読みながらBASICでプログラムを書けると言うのか。そもそも、テキストの例題を動かせないだろう、と。こりゃあやってる事デタラメだろ。いや、デタラメだよ。
(だからこそ質問<3557>の通大生同士のデタラメなアドヴァイスが出てくる土壌を形成してるのです)
まあ、この状況から言うと、「丸投げしたい気持ちは分かる」んです。決して「丸投げオーケー」とは死んでもいいませんがね。

また、こう言う例もあります。

亀:「今の状況で、ネット上の文章からワープロに即回答をコピペ出来る、ってのはアブないですよ。せめて、レポート提出用としてTeXが義務付けられているんだったら、まだ回答丸写し、にならないとは思いますが。」
課:「TeX………って何ですか?」

だから、専門的な技術用語は事務部側じゃ分かんなくって当然なんだっての。
この人たちが数学的/専門的なクレームを受講生から受けたって分かりませんよ。絶対に。やっぱ教員側が最後まで全責任を持つべきとちゃうんか?
亀田自身が確かめた、って言った意味が分かったでしょ?

なお、レポート課題のワープロ提出じゃなくって、普通の大学の理系の学生よろしく、TeXでの提出義務付け、になったら凄い事になるぜ(笑)。
今までの、通大生の「丸投げ君」陣はTeXなんて間違いなく使いこなせないんで、ボロボロと脱落するのは間違い無し、です(笑)。
まあ、でも、「学生の質」を維持するんだったら、そう言うテもある、って事です。
この辺で「理系の素養が」ふるい分けられます。


こうやって見てくると、やっぱり通大生も通大側もどっこいどっこいでしょ?うん。どっこいどっこいなんですよ。
通大側にもう一度釘を刺しておきますが、教育の公開性は絶対に大事です。大学である以上やはり大学であって、また、モデルとして選ぶのは大学のやり方の筈です。
同じ通信制だからってZ会進研ゼミのやり方なんかをモデルにすんな。アレは教育やってるワケじゃねえんだから。
ハッキリ言います。Z会進研ゼミ「だけで」学校教育の代行なんてできないだろ?って事です。あれは中学校や高校等の正規の教育があるからああ言うスタイルが成り立つだけ、なんで、そもそも教育システムとしては片手落ち、いや、そもそも成り立ってないんですよ。
よってZ会進研ゼミみたいな企業秘密的な大学教育システムなんて成り立ちませんよ、って事です。大学なら大学らしくして下さい。マジで。お願いします。

さて、今回のネタはこれで終了ですが、参考資料を二つ程。
これは過去、Usenetに投稿されたモノです。時期を見ると1999年のモノですね。非常に興味深い投稿です。
Usenetと言うのは研究者でUNIXユーザーが研究に関しての情報交換を行う、まあ、今で言うとメーリング・リストなんですが、この「研究者同士の交流の場」に突如通大数学コースの学生が問題投稿を行う、と言う珍事が起きた模様です。
これがなかなか面白くって(笑)。明らかに「場違い投稿」なんですが(笑)、学者先生達の反応も面白い、です。
まあ、色々と含む事があるんですが、取りあえず参考資料としてお読みください。通大生の「気質」がある意味垣間見れると思います。



ちなみに、この「場違い通大生の投稿者」は市川聡久と名乗っていますが、実は彼は玉川大学通信教育情報交換サイトの管理人その人です。
2002年辺りには玉川大学通信教育情報交換サイトにはFAQのコーナーがあったんですが、そこにはこんな事が書かれています。

このサイトの作者は?玉川大学との関係は?作者の意図は?



このサイトは玉川大学の通信教育課程の科目等履修生だった市川聡久が勝手に個人的に作ったもので、玉川大学とは何の関係もありません。 このホームページについて玉川大学に問い合わせたりしないでください。作者は自分と同じように玉川大学の通信教育をしている人たちのために作りました。通信教育は1人でやってると嫌になったりばかばかしくなったりしがちですが、全国で自分と同じように頑張っている仲間を見つけられれば勉強の励みにもなります。インターネットの性質はそのような用途に適しています。

作者は一学生に過ぎず特別に提供できる情報を持っていません。 このページを利用される方がお互いに自分の持っている情報を教え会うことができるようにという意味をこめて、「情報交換サイト」と名づけました。サイトというのはメーリングリストなどWeb以外の部分も含めてという意味です。

どちらかといえばWebよりメーリングリストの方が本命ですので、みなさんどしどし参加してください。


問題がおきた場合の法律的責任の所在について



このサイト(ホームページ、メーリングリストなどを含む)に関するいかなる損害にたいして、管理者:市川聡久および玉川ML運営委員会はいっさいの法的責任を持ちません。


下線部:亀田





なお、同問題の類題は当然高校数学の窓にも投稿されていますね。質問<2949>質問<2950>質問<3320>辺りがそれです。質問<3320>が2006年の投稿ですから、7年間にも渡って「通大のレポート課題の代表的な形式になってる」って事が分かります。

なお、次回のお題は「ネット隆盛と数学系回答サイトの問題に付いて」です。



玉川大学 数学コース掲示板

玉川問題について~その4

大学教育と公開性


前項で、


通大は謎のベールに包まれ過ぎている


と言う指摘をしました。
しかし、最初に考えておかなければならないのは


かと言って「ウチの教育はこんなんですよ。」ってどこの大学でも公開しているモンなんか?


って事です。そんな公開性あるのか?と。
あるんですね。少なくとも、東京大学とか京都大学とか、自校の教育こそがスタンダードでマトモであると言う自負がある大学は大体やってるんです。
例を挙げてみましょう。



上記の例は情報工学関係の例で、たまたま亀田が良く訪れているサイト、なんで挙げたまでなんですが、他にも探す気になればいくらでもありますね。授業/講義の資料なんてどの大学/教科に関わらず山ほど見つかります。
非常に特徴的なのは、どんな教科書を使っているのか、とか、どんなレポート課題があるのか、とか、どんな教官が教えているのか、とか、結構な情報が書いてあります。
極端な話、今の時代、自習しようとすれば、入手さえ可能だったら東大生と教科書/ツールの類だけは同じようにしてしまう事が出来るって事なんですね。あらまあ。東大入る必要性全然無いじゃん(笑)。
と言うのは冗談なんですが(教官だけは入手が無理なんで、誘拐してくるワケにいかんし・笑)、いずれにせよ、大学のサイトなんて地味だわつまんないわで一体誰が見るんだ?って思う向きも無きにしもあらず、ですが、一方、かなりの確率でどこの大学でも情報公開には熱心なんです(逆に、場合によっては検索スパムみたいになってる、って程です)。
一つの理由としては、講義要旨(シラバス)を含め色々な資料が公開されている事で、学生側にとっては一々教官にお伺いを立てずに済むし、事務処理だ何だ、ってメンド臭い事柄が絡む時でもWeb参照で一発、と言う利点があります。あるいは、配布プリントを無くした時、とかWebからダウンロード出来る、とか(笑)。いずれにせよ、これは大きい。
他にも、やっぱり「ウチの大学ではこんな授業があるんだよ」「ここではこんな研究をしてるんだよ」と言うメッセージでもあるんですね。また、これにより「授業内容がどの位のレベルで、妥当性があるのか?」の検証が可能、となってるんです。もっともそう言う見方するのは教官同士でしょうが、いずれにせよ、基本的にそのテの情報は「隠す必要性の無い」事柄なんですね。実は「公開する」事はあらゆる意味で非常にメリットが大きい。
今の大学受験の状況がどうなってんのか全然知らないんですが、高校生なんかにとっても有用な情報のるつぼ、でしょうね。いまだ「大学のネームバリュー」とか「偏差値」で進学先決めてんのかしら?大学のサイトなんて以上のように「オープン」なんで、やる気になったら高校時代から「どんな先生がいるのか?」「どんな講義が行われているのか?」全て調べて進学先を決める事さえ原理的には可能ですし、また、高校の進路指導でも実はもの凄く貴重な情報に溢れている、のが大学のサイト、なんです。非常にいい時代になったもの、です。


実際の話、日本の大学、例えば東大での「情報公開」と言うのは「情報公開の必要性を考慮して」したんじゃない、とは思っていますが。多分、残念な事に、「欧米の大学は皆やってるから」と言う「欧米型至上主義」が背景にあるんじゃないか、と思っています。要するに、ある意味単に「ミーハー」なのです(笑)。
欧米の大学の場合、特にアメリカの私立大学ですが、「寄付金」と言うのが、極めて重要な運営上のリソースになります。従って、寄付金を募るにあたって、「どんな教育が行われているのか分からない」、と言うのは痛い、んですね。そこで、インターネットが普及した事により、「大学の宣伝媒体」としてネットが極めて重要な位置を占めた、ってのが本当のところだと思います。ハッキリ言いますが、「寄付金募集」の為、教育内容/研究業績等を公開した方が良い、と言うプラグマティックな判断が元々、でしょう。一般貢献度等の「公共性」をアピールするのが寄付金募集するのに効果的ですから。
日本の国立大学の場合、どー考えてもそんな「必要性」ってのはありませんね(笑)。大体、東大の教官が「一般に対するサービスに熱心」なんて事があるのか(笑)?国家公務員にはそんな「必死さ」は元々無いでしょう(笑)。サイトのページの「見づらさ」見れば分かる事です(笑)。少なくとも「一般の人にも分かってもらおう」と思って作ってはいないでしょうし。
一方、例えば、良く引き合いに出す世界の理工系大学の頂点、マサチューセッツ工科大学(MIT)なんかは何と自分のトコロで作ってる評判の高い教科書の無料公開、なんて暴挙まで行いはじめています。Web上で評判の高い教科書を1冊まるまる読める、って状態にまでしてるんです。
と言うのも、MITなんかは恐らく本代でチマチマ稼いでもしゃーないだろ、って判断をしたんじゃないのか。「良質な教科書を作って」かつ「それを無料でダウンロードさせる」と言う事は一般貢献度としてはバカに大きいです。従って私立であるMITの一般貢献度を見た投資者から余計寄付金を募れる、と。そう言う計算が背景にあるんじゃないか、と思います。また、余計に世界的な評価も高まる。良い学生も世界中から集まる。
まあ、元々アメリカ人はそんなに本読まないですし(原則テレビっ子で映画っ子です)、「売れない本の在庫抱えてる」よりはよっぽどマシな判断でしょうし、学生の間で流通する教科書はほぼ「古本」です(それに、そのテの「好評価の教科書」ってのは既に「元が取れた」のでしょう)。それらを考え合わせると、色々と揉めたんじゃないかな、とは想像しますが、運営上のリスクや利点を考慮して、理系的に「これが一番効率的だ」と判断したらその「方向性」で進める、ってのはさすがMITだな、とか思います。伊達に理工系大学の頂点張ってません。
反面、同様に出版部門を傘下に持ってる東大なんてどうでしょうねえ?東大出版会の本の評判の高い良書がWeb上でタダで読める、ようになったら状況は変わるかもしれません。まあ、いずれにせよ、日本の大学はいまだ「そこまで必死」でも無いのです。


反面、「玉川大学通信教育部数学コース」はどうか?と言うと……。
もう、ちょっと「検索」かけてみれば分かりますが、殆どその情報は引っかかりません。まあ、本家の他には玉川大学通信教育情報交換サイト、後は2chとか通信教育の宣伝サイト……まあ、ロクな情報が引っかからない。
断っておきますが、亀田は2chなんてめったに見ないんですが、要するに「ある程度の概要を推測出来る場所」ってのが他に無い、んですよね。通大本家にしても大して情報書いてるワケでも無いですし。普通の大学に比べれば雲泥の差です。

お前の探し方が悪いんじゃね?

って言われればそれまでですが、まあ、無いですよ(笑)。色々やってはみたんで(笑)。暇な人はトライしてみてください(笑)。
いずれにせよ、検索対象の大学としてはかなり不気味な存在、と言うのが亀田が当初感じた率直な感想でした。
もう一度繰り返しますが、東大や京大、東工大なんかの講義資料を検索する方が遥にラク、なんです。これは通大本家が大学のサイト、と言うよりはどっちかと言うと明らかにZ会とか進研ゼミの方に近い、って事ですよね。大学のサイトとしての体裁は整って無い、って事です。

恐らく、実際のトコ、玉川大学本体自体がそんなにサイト運営に関しては熱心じゃない、んでしょうね。
例えば。
まあ、後で通大のコンピュータのテキストに関してのネタを展開しようと思いますが、このテキストの筆者のウチの一人、菅原昭博現玉川大学准教授の玉川大学内ページ、ってのが、亀田が調べた限り全く存在しないのです(あるいは通大Webキャンパスの内側にあるのか?可能性としては低いでしょうねえ)。

いやあ、普通の国公立の大学じゃああり得ないんですよ(笑)。大学教員なんてむしろ自意識過剰なんじゃねえのか、とか思える程に自分の顔写真だ何だ、って公開したがるんですけどね(笑)。


ちなみに、中には「公開してエエんか?」って思う程の顔の人もいたりします(笑)。アキバ系、って言われてもおかしくない「とっちゃん坊や」系だとか(笑)。普通だったら「顔写真だけで」R指定なんじゃないか、とか思うんですがね(笑)。


つまり、玉川大学自体が「時代の流れと関係無い」トコにいるんですね。いやまあ、ビックリしました。すなわち教員の研究業績とか、どんな研究やってるのか、とかも通大自体と関係無く丸っきり分からん、ってのが玉川大学自体の特徴なんです。
先ほど菅原昭博現玉川大学准教授、の名前を挙げたのは個人攻撃が目的じゃなくって、要するに「亀田自身がテキストを入手したから」こそ、誰が通大に関わってるのか分かった、って例に過ぎません。逆に言うと「テキストを入手しなければ」誰がどう言う教育に関わってるのか、も全く不明なんです。


同准教授の名前は産学プラザと言うポータルサイトで引っかかりますが、言わなくても分かるでしょうが、これは研究者データベースであって、玉川大学のモノではありません。


いや、これって凄くないですか?21世紀なのに?いやはや何とも。

さて、元々のトピックに戻りますが、今まで見てきたように、


  • 通大のサイトどころか、玉川大学のサイト自体でも誰がどう言う教育/研究を行っているのか極めて分かりづらい(と言うか分からない)。

  • それに加えて、通大で作成/配布しているテキストもオリジナルで入手は困難である。



と言うこと、です。一見すると謎だらけの怪しい大学と言うイメージしか無い、んですよ(笑)。いや、これは僕が別に悪口言ってるんじゃなくって、ネットで検索する限り全般にわたって「資料が無さ過ぎ」だから、です。だから敢えて他大学との比較を行った、んです(他の大学の方が「どんな大学か」非常に分かりやすい!!!)。
断っておきますが、一応通大のテキスト、ってのは「文部省認可」にはなっています。「文部科学省認可」じゃない辺りがアレなんですが(この意味分かりますかね・笑?)、いずれにせよ、文部科学省は「必要最低限の通信教育制大学用教科書としての形式は満たしている」と判断しているに過ぎないでしょう(大体、通大のレポート課題集はその意味で言うと「文部科学省を通過」してません)。例えば誤植であるとか、レポート課題とのバランスであるとか、そう言うトコまで判断しているワケでは無い筈、です。大体そこまで判断出来るようだったら「文部科学省通信大学」作れちゃうでしょうしね。そこまで「余計な判断」が出来る役人なんてのはいないでしょう。

もう一回念を押しておきますが、「教育の公開性」ってのは大学ではとても大事な事です。そして通大訪れた最大の目的は「2008年度のレポート課題が手に入らないか?」これが焦点でした。
以下通大事務部課長補佐との会話。


課:「こう言うレポート課題の丸投げを防ぐにはどうしたら良いと思いますか?」
亀:「端的に言うと、レポート課題を公開しちゃうのが一番効果的だと思います。こっちの回答者側の立場で言うと……数学系回答サイトの管理人サイドでも同じだと思うんですが、"問題の出所が分からない"ってのが一番困るワケですよ。レポート課題なのかどうか見分けが付かない。現に、長い間"ちょっとおかしな数学の問題"が投稿され続けてても発覚しなかったワケですから。通大だ、ってチェック出来ればそれ相応の対応も取れた、とは思うんです。」
課:「………。」


と、断られたんです。まあ、通信制大学のシステム制の是非、ってのは亀田が調べた限り、文部科学省指導との絡みもある事でしょうし(これが認可受けるのがなかなか難しいらしい)、また、通大側から言っても「前代未聞」の話が出てきて、いくら課長補佐と言えども「全権責任」があるワケではないので、取りあえず即答出来るような範囲の話では無かった、んでしょうねえ。
また、その理由に次のような事を言われました。


課:「レポート問題を公開してしまうと、入学の前に全部解かれてしまって、入学してからすぐレポート提出、すぐ卒業、と成りかねませんから。」


なるほどな、それは一理あるかも、とは思いました。
一つ特殊な背景を指摘しておくと、要するに、レポート課題が毎年毎年「全部刷新されているワケではない」と言う事に由来してます。次回詳しく見ますが、殆ど「不必要と思える程の」複合問題を出題する、ってのが通大レポート課題の一つの特徴で、これは問題を作る側から言うと「かなり大変な作業」ではあるんです。毎年毎年それをやるとしたらこれは大変だ、とは想像します。
一方、「入学前に全部レポート作り上げてしまう」程の猛者がいたら、それはそれで「極めて優秀な学生だ」ってのも事実ですよね(笑)。そんな奴はなかなかいないだろう、と。


例えば、東大で講義資料が公開されていたから、と言って、入学前の高校生がそれを全部解いてしまう、なんて事は殆どあり得ない、でしょう。そんな高校生がいたら、それこそ確かに「東大に入学するにふさわしい人材だ」ってだけ、です。


あくまで外野の意見ですが、亀田の意見としては、現在の「レポート課題が解けない→数学系回答サイトへ投稿→回答コピペ」って流れよりはマシなんじゃないか、と思っています。事実、これはウワサですが、通大Webキャンパス内では過去のレポート課題が閲覧出来ると言う話もあるんで、最低でも「過去問」くらいは公開しても構わないんじゃないか、とは思っています。
もう一度言いますが、数学コース指導側として「不必要に通大の教育を隠してる」と思われるのが一番のデメリットじゃないだろうか?と。そして「レポート課題を公開する」事はデメリットよりもメリットの方が上回るんじゃないのか、と言うのを別項で指摘します。

通大のレポートと科目試験



ここで一旦、通大の単位取得のシステムに付いてお話しておきます。
これがまた外野で調べるのがホントに大変だったんですが(苦笑)。これも「通大のサイト」でのシステム説明が極めて分かりづらい為、Web上に記述されているウワサを調べて……と言う手間がありました。

大体想像付くとは思いますが、通大の単位認定のシステムってのは基本、

  • レポートが通る。

  • 科目試験で通る。


の二つではじめて「単位として認定」されます。
ここで問題になってくるのは、この二つのバランス、そして重要度がどうなっているのか?なんです。
亀田が色々ウワサを調べた限り、大体のトコ、

  • レポートの採点は極めて厳しく、満点状態じゃないと通らない。

  • 反面、科目試験に関して言うと、正解率が大体60%程(評価Cくらい?)で通る。


の二点でした。
そして、気になったウワサってのが次の事だったんです。

レポートが通らないと科目試験受験資格が得られない。

ふ〜〜〜む。
最初は上の事が一つのネックで、レポート課題丸投げが発生してたんだろか?と思ってました。
んで、通大事務部課長補佐に、その事に付いてもお伺いしてみたワケです。

亀:「レポート課題が通らないと、テストが受けられない、と言う話を聞いたんですが……。」
課:「いや、それは違います。良くそう誤解されている方が多いんですが。あくまで、単位認定としてレポートとテストの2つが必要だと言う事で、レポートが通らないとテストが受けられないと言う事ではないんです。」
亀:「え、そうなんですか?」
課:「はい。」

へえへえへえ。
なるほど。まあ、そうなると「科目試験受験資格」と言うのが厳密に何を指すのか分かんないんですが、確かに通大サイト見直してみると次の事柄が書いてはありました。


【テキスト学習について】 件名:科目試験受験資格
着信 科目試験を受験するためには、レポートが合格することが必要要件ですか。
【着信:2007/02/26 18:51】
発信 受験資格は各回に定められているレポート提出締切日までに受験しようとする科目の単位数のレポートが提出されていることです。合格ではありません。そのため、受験日前に「D」評価としてレポートが返却された場合でもそのまま科目試験を受験することができます。なお、単位修得のためにはレポートの合格も必要 ですので、「D」評価の場合は間をおかず再提出することを心掛けてください。 ※レポートの文字数が極端に少ない等、不十分な内容の場合は無効レポートとして、受験資格は与えられません。
【発信:2007/02/27 19:05 入試広報部入試広報課 通大入学担当】



まあ、いずれにせよレポートが通らないと科目試験受験資格が得られないと勘違いしている通大生が多いんだろう、ってのは容易に想像出来ます。何せ、僕の情報源は、確かに通大生の発言でしたから。
逆に言っちゃうと、一回でもレポート出しちゃえば試験は受けられて、後で地道に評価レポートの手直しが可能だ、と言う事なんでしょう。そう言う意味では特に厳しいシステムではない、と言う事です(分かりづらいんですがねえ)。


反面、レポートの採点期間なんかは担当教官によってかなり幅があるみたいで、亀田が調べた限り、「レポートを郵送(!)で提出してから最大2ヶ月くらいで返却される」ケースも存在するようである。受講生の立場で言うと気が気でないと言うのは事実だ。
これは、通大のレポート採点教官は、Z会進研ゼミのようなバイトではなく、実際、玉川大学で教鞭をふるってる教官が採点している、と言う背景が当然ある。実際の玉川大学での授業の指導+通大生を請け負ってる為、通大生は後回し、と言う傾向があったりするようだ(ただし、指導教官による)。
鑑みると、果たして、レポート提出→科目試験受験資格認可、と言うのが通大内でどれほど迅速に処理されるのか。これはいまだ謎である。当然、通大の指導教官の「郵送されてきたレポートの"郵送されている"」と言う確認が「採点は別として」早く行われるのか否か、と言う問題だ。ここが成り立ってないと、上記の「システム」上の弊害は起こるべくして起こるだろう。
ここに問題があるとすると、「レポートが受からないと科目試験受験資格が得られない」と言うウワサになって当然、とも思われる。


次。第二の問題として「テストの重要度はどれくらい?」と言う問題があります。これはレポートの難易度との比較で極めて重要な問題です。
と言うのも、色々調べてみると、通大生の発言で、

「すいません。昨日行われた××と言う教科の試験問題を教えていただけないでしょうか?」

と言うのが頻出、なんですよね(笑)。当然、こう言う質問者はその時テスト受けてないワケですが、テスト問題まで流出してんのかよ、と(笑)。試験になんねえじゃねえか、と(笑)。
一方、これはあんまり問題にならないんです。以下また通大課長補佐との会話。


亀:「玉川大学通信教育情報交換サイトなんて見てると、"昨日出題されたテストの問題を教えてくれ"なんて良く書かれているんですが……。」
課:「はいはいはい。良く存じています。」
亀:「特にこっちは問題無いんですよね?」
課:「そうですね。」


一応、説明しておくと、一種、通大の科目試験自体ってのは大甘なんです。
まず、問題流出がどうのこうの、と言う以前に、通大の方では「科目試験問題集」、いわゆる「過去問集」を通大生向けに販売してるくらい、なんです(笑)。年度別に、普通の大学で言う「定期試験」の問題集まで出版している。
これらは、通大生だったら誰でも購入が出来て、


  • 玉川大学のキャンパス内の紀伊國屋書店まで出かけて購入する。

  • もしくは、通大生用の機関誌、玉川通信巻末に付いてる申し込み用紙を用いて郵送で購入する。



と言う二つのルートが存在します。この辺、至れり尽くせり、なんですね。
(ちなみに、一冊600円程度だった、と思います。)
従って、状況的に言うと、「今年度行われている試験問題」が流出したトコでへっちゃらけのけ、だって事です。大体「次の試験では」問題が刷新しているので、「昨日行われた試験」は「傾向分析」程度の参考情報にしかならない。

また、「一回のレポートに対して一回の試験なのか?」と言うとそう言うワケでも無いようです。
通大の科目試験、ってのは年度内に8回実施されていて、「レポートを一回合格してしまえば」試験に落ちても最大7回は「再受験可能」で、それで言うと、普通の大学で行われている「追試」なんてメじゃないですね。はい。

結論から言うと、またどう考えても、通大では科目試験なんてのは「オマケ」みたいなモンです。試験は状況的には「かなり甘い」と言わざるを得ない。
そして、これはこれで通大の「システム」なんで批判の対象には当たりません。要するに通大は徹底した「レポート重視主義」なんです。単位の取得が出来る、出来ないの鍵は「レポートの出来/不出来」にかかっている。

従って、やっぱり「レポート課題の丸投げ」はマズいんです。「レポート課題丸投げに回答が付く」ってのは単位をただでやってる、ってのと同義に成り兼ねない、って事ですね。

しかしながら、前に書いた通り、「(回答ではなくって)レポート課題自体は通大側の方で一般公開した方がより良いのではないか?」と言う問題提起を敢えて次回行いたい、と思います。その方が遥にメリットが大きい、と言う事を指摘するつもりです。


玉川大学 数学コース掲示板
その5へ

玉川問題について~その3

いきなり余談ですが、前項で指摘した「某ブログの存在」ですが、管理者があわてて削除しちゃった(笑)。
まあ、結局書いてた事が当たってた、って事なんでしょうけど。
しかし……バックれりゃあイイ、って問題じゃない筈なんですがねえ。道義的に見て大丈夫なのか?そもそもそれで教員適性とかあんの?
以下はちょっとした個人的なメッセージです。


んなに気にせんでも……。あのね、よっぽどWebサービス熟知してないと貴方のブログを探し出す事はほぼ不可能なんですよ。恐らく、あのヒントで貴方のブログを探し出せる人は、ここではJJon.com氏くらいしかいない、と思います。
ブログのタイトルもWebアドレスも記載しなかったのは、実質「探し出せない」と思ってたから、です。しかも貴方のブログのアドレスは玉川大学側にも教えていません。早まりましたね。
まあね、消したから言いますが、楽天自体がスパム紛いの企業なのです。従って、楽天1年も使ってたら、普通は「自動巡回」に気づくんです。管理画面の「足跡」がおかしなアフィリエイト絡みのブログ(広告ばっか貼り付けた内容の無いブログ)ばっかりだったでしょ?つまり、楽天はアフィリエイトが金づるなんでスパム行為に関して寛容なのです。楽天スタッフブログとかのクレームの多さ見てれば分かる事、なんですけどね。
あるいは次辺り見てみれば実情は分かりますよ。

【ヲチは】楽天広場Part10【ヲチ板で】

「情報は意外に身の回りにあって」「生かせる」ものなのです。それを知らない、知ろうとしない、ってのが貴方の欠点、です。貴方はまだ「ググる」の意味をそれほど「分かってない」ですね。
以前ブログを2つ持ってて「どっちか消そう」と悩んだ事あったでしょ?正解は「FC2の方を残して」「楽天を消す」だったんですがね。残すんだったら「御宿タンポポ」を残すべきだったんです。しかし貴方は「見た目のアクセス数を優先して」楽天を残しちゃった。アクセス数の実態が「自動巡回だ」って気づかなかったのが致命的、でしたね。
平たく言うと、「楽天を1年使う」vs.「他社のブログを1年使う」だと、Web知識の差が格段に開いてきます。楽天使っても「万年初心者」の段階から脱出出来ません(これは本当です)。いつぞや、「知る事を楽しいと思わないと理系には向かない」と書いた事があったんですが、そうすると「ツールの選択」ってのは極めて重要になってくる、んです。貴方の場合はその「ツールの選択」を誤った、んです。どうせ使うなら「勉強になるツールを選べ」って事、です。そしてその文脈だと「FC2の方が遥に勉強になった」でしょう。


  1. ちなみに、これは別に貴方に限った話じゃなくって、高校数学の窓に現れる通大生達はそう言う「ツールに関する感覚」がかなり鈍い、とは思っています。その辺共通の匂いがする。まあ、単純に文系だって事なんでしょうけど、後で指摘しますが、生粋の文系なら文系でそれで構わないんですが、それにも関わらず、通大では禁止事項である「レポート課題投稿」までして数学教員免許を取得したい、と言う動機がこの一連の事例の一番の謎なんです。数学教師になれれば何かいい事あるの?これがちっとも意味が分からん数学出来たって別にモテるようになるワケじゃねえし、特に何か得があるとは思えないんですが。
    大体、キャバクラなんかに行っても

    亀田:「俺、結構数学好きなんだよ。」
    キャバ嬢:「ふ〜ん。スゴイのねえ……。ね、ところでフルーツ(※)頼んでいい?」

    とネタにもなりゃしねえ(実話・爆)。数学じゃあ話は繋がらんわ、ホントに得するか(笑)?
    まあ、少なくとも文系の方がモテるわな。

  2. もう一つ余談を。意外とブログは「簡易ホームページ」と思われていて、「本格的なホームページに比べて劣る」と勘違いされていますが、既にその状況は逆転しています。意外と「古典的な本格的ホームページ所有者」の方が、Web知識に関しては劣ってる、と言う逆転現象が起きています。様々なWebサービスを簡易に組み合わせれる「ブログ」の方が、「Webでどう言う事が出来るのか?」から入って行きやすく、その点で「可能な事柄」から色々技術的な事柄を辿れるんですが、反面、「古典的本格的ホームページ所有者」の方がその「何がWebで出来るのか?」を知る機会が少なく、結果「ある時点から知識が先に進まない」と言う弊害がある、んです。今はブログの方があらゆる意味で「マシな教科書」化してるんです。
    従って、現代では、よっぽどの理由が無い限りは「古典的/本格的ホームページ」を持つ利点はありません(つまり「勉強にならない」と言うことです)。



国語を生徒に教えていて、「推薦すべき辞書」にアタマ悩ませるでしょう?「ダメな辞書」を生徒に与える事が「国語力の育成を阻害する」事は専門だったら良く分かる筈です。同様な文脈ですね。「見た目や単純な感触に騙されるな」って事です。
今度ブログを始める場合は、最初からもうちょっと「使うに値するかどうか」調べましょう。
例えば、別にどんな趣味嗜好があるかは興味が無いので問いませんが、本当にプロフィールに書いてた通り数学が好きだったら数式記述の為のTeXが使えるか?とか、ね。まあその基準だとHatena辺りがベストな選択だとは思いますが。
いずれにせよ、理系感覚、ってのはそう言うレベルからも育てて行けるモノ、だと思います。と言うワケで、老婆心ながら忠告しておきます。


と言う辺りで本題へ。

玉川大学通信教育部数学コースとは?



僕も最初は「高校数学の窓への大学範囲の問題投稿」に関して言うと、「フツーのどっかの大学生」が投稿してるんじゃないか、と思っていました。前項で記述しましたが、「大学1〜2年辺り」だとコンパだバイトだ、と忙しいんで、まあ「遊ぶ」のも必要ですし、そこまで目くじら立てる気は無かった、のです。
しかし「通大生」に関しては話が違います。特に「数学コース」と言うのは目的、そして学生はある意味かなり「特殊」なんです。
「通信教育の大学生」だから差別してるんじゃない。「区別するには区別するなりの理由がある」と言う事です。

ところで、「みのる」「かおり」「りす」辺りの動向見ると……どうやら「丸投げ体質」が共通です。
いや、別に通大生の全てが「丸投げ体質だ」って言ってるワケではありません。中には「一生懸命」勉強している人もいる「筈」です。……いや、これが結構クセモノなんですが。
結局、「一部の人が丸投げしてる」せいで危険度が高まる、んです。「投稿してる」人間はまだ判明しますが、「投稿してない」人でも「答えを書き写すだけ」でレポート仕上げちゃう危険性がある、って事なんです。これはかなりマズいでしょう。
まあ、ハッキリ言っておきますが、他にも高校数学の窓の質問投稿者で「通大生だ」と判明している人もいるんです。今は名前挙げませんがね(注意深く調べれば分かる事、です)。んで、質問文読む限り、「しっかり自分で勉強して考えている」と思われる人もいる。「どーしても解けない問題があって」しょーがなく投稿した……。それは分かるんですが……(逆に言うと、「丸投げクン」が現れなかったらバレなかったかも、ね)。
結局、こうやってWeb上で「問題/回答が公開」されている以上、「全然勉強してない人間」でも回答を書き写せちゃうんですよ。それでイイのか?マジで?あなた達、それじゃあちょっと考えが足りない、でしょう。それともとにかく「自分だけは」卒業出来れば良いのか?
まあ、ハッキリ言っておきますが、要するに玉川大学通信教育部数学コースってのは一種、教育学部数学科、なんです。つまり、「カンニングしてレポート作る人間に教員免許を与えて良いのか?」ってのがどうしても出てくるでしょう。分かりますかね?







玉川大学通信教育部のコース説明。原則6コースに分かれていて、「数学コース」と言うのは上から2番目の「教員免許状の取得を目指す」に含まれている。
実際、玉川大学通信教育部のウリはこの「教員免許取得」である。
元々、玉川大学自体が「教育」を重視している背景もあるらしい。

沿革




1929年(昭和4年)創立者小原國芳により「全人教育」を第一の教育信条に掲げて開校された玉川学園を母体とする。

1947年に旧制玉川大学が開学、1949年に旧制玉川大学と旧制玉川工業専門学校(1945年開設)を背景に新制大学となり文学部と農学部を設置。1950年には通信教育部がスタートし、全人教育を広く社会に開放することや、当時全国の小学校に多くいた代用教員等の正規の教員免許を持たない現職教員に「小学校教員免許状」を取得可能とさせる全国初の課程として注目された。1962年に工学部設置、2002年に経営学部を設置。2003年に文学部から教育学部・芸術学部が独立し6学部になり、2007年にリベラルアーツ学部を開設した。法学系、医療系の学部や学科はないが、文系・理系を擁する総合大学に成長した。

Wikipediaより抜粋




「丸投げ体質の」数学コースの通大卒業生が教師になって、それでどうやって生徒側を教育指導していくつもりなのか……?生徒に

「カンニング等のズルは良くない。先生はカンニングで数学教師になったんだけどね。」

とか言う気ですか?バカ言っちゃいけないでしょう。だから怒ってる、ってのが一つ。
他にも、

「先生、教えて教えて教えて〜〜。」
「こらこら、少しは自分で調べて考えなさい。それも大事な勉強なのよ。先生は丸投げしてたけどね。」

とか。こんな論法成り立つんだったら、おかしな話、です。
いずれにせよ、高校数学の窓のこの状態は非常に危険です。そしてだからこそ、通大生は全員同罪なんです。考えが甘過ぎる。

「通大生はヒントのみ希望にしてください」、って書いてるのに「バレないだろ」って思って投稿してくるヤツもホント文字通り「考えが足りない」し、そもそも、そんなヤツが「数学教師になる」ってのは恐ろしい話ですよ。マジです。ホント教師を辞めてください

亀田がMaxima多用した背景は、一つは「回答コピペ」をなるべく避けさせたかった、からです。「みのる」「かおり」「りす」辺りの投稿履歴を見る限り、「計算問題」さえ簡単に投稿してる。しかも「みのる」「かおり」辺りの行動見ると丸っきり悪びれて無い。「ちょっとでも分からん」→「すぐ投稿」でしょう、やってる事は。断定しますがね。そもそも高校数学の窓って「通大レポート作成用便利サイト」なのか?違うだろ、っての。ちったあ教科書読め
高校数学の窓の今までの状況だと、「他者がレポートの別問題」投稿してたらラッキー、って程度になります。だからこそMaxima使ってた、んです。答えが分かって、テキストの解説があって、それでなおかつ全然分からん、ってのならそもそも数学教員免許取得の能力が無いんですよ。単純な論法ですね。
誰でもかれでも数学教員免許が取れれば良い、ってモノじゃない。だからこそ教員免許を取るには原則資格試験が必要なんです。

教育学部卒、の人は「教員養成課程を経て"都道府県の教育委員会"に申請すれば自動的に取れちゃう」んで逆にピンと来ないでしょうがね。

資格試験の意味が分かりますか?分からなければ調べてください。「全員平等に資格を取得が出来る」ってのは定義上あり得ないんです。夢見てたんならゴメンね。しかし、そう言うモノなんです。

問題は……この「数名だけ」が通大生なのか?他にも「そのテの投稿者がいないか?」。答えは「あり得る」ですよね。当初発覚してたのはほんの数名だったんですが、どうも見てるとへーキで計算問題レベルを投稿して来るヤツがいる。暫定的に「通大生の投稿だ」と決めつけてMaximaでしか対応しなかった、ってのがホントのトコです。
(そして、結果その通りだった、って事なんですけど。)
まず、そもそもパソコンが何のための機械なのか丸で分かってない、ってのが痛すぎる。パソコンは計算機、です。もう一度言っておきますが、パソコンとはネット観たりエロ写真ダウンロードしたりエロ動画観たり出会い系サイト見たりして架空請求書受け取って慌てる為の機械じゃないんだ、って1千6百77万7千2百16回言ってもまだ分かんねえのか、って事です。それらの機能はあくまで「付録」みたいなモノで、元々数学的計算を行う為にコンピュータは開発されたんだ、って事をまずは押さえろ、っての。たまにエロ動画観るくらいは許しますがね(笑)。まずは本質を掴め、って事。
数学でツマったらまずは目の前にある高級汎用電卓で何とかしてみろ、って事ですよ。それがパソコンの正しい使い方ですし、それが出来ないのなら、そもそもパソコンが何の為の機械なのか全く分かってない、って事で、宝の持ち腐れですね。勿体ないんで、貴方達が使うより発展途上国に寄付した方がよっぽど有用に使ってくれるでしょう。
そして、数学は理工系教科のヒエラルキーの頂点、です。以上の事が全然理解出来ないのなら、やっぱり数学教師には向いてない、って事です。そもそも論理性がまるで無い、って事ですから。
数学を舐めるな。論理性が無いのに数学教員免許を取得しよう、ってのが言語道断です。それで子供達に数学教えられるのか?っての。ナメ過ぎなんですよ。

玉川大学通信教育部側の教育方針の謎



以上書いた通り、亀田はそもそも数学教員免許取得希望者が数学の問題を丸投げする、って事には断固反対です。
が。ちょっとだけ気になってた事もあるんです。「丸投げ組」批判は絶対止めませんが、と同時にちょっとだけ情状酌量の余地もあった。
と言うのも、

  1. 玉川大学通信教育部で配布しているテキストはマトモなテキストなのか?

    • 例えば、解説、練習問題、なんかはあるのか?また、キチンとした解答は付いてるのか?

    • レポート課題の質とテキストのレベルは合っているのか?

  2. 玉川大学通信教育部側での学生指導は一体どうなっているのだろうか?

    • 学生が「学習上の疑問点がある」場合に、玉川大学側ではどう言う対応をしてるのか?

    • そもそも「学生の性質」をどのくらい把握してるのか?



これがかなりの謎だったんです。「通大発覚後」に行った最初の仮定は「丸投げするには丸投げするだけの理由があるんじゃないのか?」と言う事、でした。

敢えて自画自賛しておきますが(笑)、この辺が亀田の偉い辺りで、「アタマに来た」と言って、そのままで論法を進めないのです。逆に言うと、だからこそ「妥当な理由が見当たらない」場合は火に油をもっと注ぐ結果になる、って事です。

でまあ、例えば2chとかの通大関連のスレなんかも見に行きましたし、色々な情報を集めまくったんです。
んで、非常に特徴的だな、って思った事に次の事があります。

通大で配布しているテキストは市販のモノではなくってオリジナルのモノが殆どである。

これに少々ビックリした、んですよね。進研ゼミじゃあるまいし、と。
詳しい事は別項で指摘しますが、市販のテキストを使わない、と言うのはそれ相応のリスクがある、んです。
これだけはまず最初に言っておきますが、一番の問題点は、「そのテキストが妥当であるかどうか誰にも分からなくなる」って事です。テキストがおかしい/おかしくない、の判定は学習している学生には原則出来ません。通大がどうのこうの、と言うより、これがまずは一番の問題点、なんですよね。「外部の目/批判にさらされない教科書」ってのは教科書としては致命的、なんです。
「教育」ってのはある程度の「公開性」が無いとおかしなモノになりやすいんですが、一方、一体ここまでする「教育秘密主義」といわんばかりの通大のシステムって一体何なんだ?ってのが亀田が非常に気になった点、なんです。
逆に言うと「教科書読め!!!」と言うにせよ「どんな教科書使ってるか分からん」のじゃ適切なアドバイスになり得ない、んですよね。それが問題だった。
亀田的には

「クソ、何が何でも玉川大学通信教育部のテキスト入手してやらんと埒があかない!!!」

と思ったんです。ところがこれがなかなか「買えない」んだわ(笑)。古本市場とかに殆ど出回らないんですよ。

ちなみに、BOOK OFFなんかの大手古本屋に通大のテキストなんかを持っていっても原則「査定範囲外」になっちゃいます。と言うのもこのテの「値段が付いてない」「通販系の本」ってのは表示価格から逆算していく大手古本屋だと「評価マニュアル圏外=買えない」って事になっちゃうんです。
結局、通大卒業しても「売れない」から、「売らない」か、ないしは「捨てる」って事になっちゃうんでしょうね(よっぽどマニアックな古本屋だったら買ってくれる公算大、ですが、そもそもそんな古書店を見つけるのが難しい)。
従って、古本業界でも「出回らない」。故に、入手は「通大生にならないと」極めて困難だ、と言う事です。


果たして、「通大数学コース」の古本手に入れる事に意味があるのか?と若干不安はあったんですが、高校数学の窓に何年も渡って「同じ問題が」投稿され続けている現象を鑑みると「そこまでレポート課題は入れ替わって無いだろう」と言うアタリを付けていました。多分刷新のパーセンテージは限られているのでは、と。
いずれにせよ、「通大数学コースの古本」を見つけ出すのに凄く手間取ったワケです。

まあ、その「アタリ」はある程度その通りだったんですが、しかし刷新されている問題もあって、恐らくレポート課題の全面見直しが行われるのは4年毎、くらいの間隔で多分今年がその年だったんですよね。
んで、通大訪ねた最大の目的は「今年度のレポート課題が入手出来ないのか?」だったんです。このままじゃ埒があかん、と言う事で。残念ながらそれ自体は断られた、んですがね。
以下、通大事務部課長補佐との会話。

亀:「と言うワケで、"丸投げの通大生"ってのがいるトコ見ると、"よっぽど酷いテキストばっか"じゃないか、とか思ってたんですが……。問題が無い、とは言いませんが、意外とこれってマトモですよねえ。教科書の体裁としては。それに実はビックリしたんですが。練習問題もキチンと付いてるし。」
課:「ところで、これっていくらくらいで入手したんですか?」
亀:「そうですねえ……4〜5千円、ってトコでしょうか。」
課:「結構しますね。」

するよ(笑)!!!呑気なモンだ(笑)。実際ある意味レアアイテムですし(笑)。

もう一つ気になった点があります。それは

何らかのクレーム対処はすべて通大事務部に回される。

と言う噂です。そしてそれはマズいんじゃねえのか?って思った。教官と直接連絡出来ないと意味がねえだろ、と。
つまり、通大でマジメに教員育成してるんだったら、もっと教員になりたい、って言う学生達を知らなきゃなんないだろ、ってのがある。ところが現実に「みのる」「かおり」「りす」……他にも名前挙げましょうか(この3人だけじゃ可哀想か・笑)?辺りの「丸投げ学生」を抱えてるワケですよ。そして「丸投げ学生がいる」事すら知らねえんじゃねえの?と。もっと密接に学生と連絡取れるようになってたら、「その事実を把握してて当然なんじゃないのか?」って思った。
問題は通大Webキャンパスとは言っても内側で何やってるのかちっとも分からん、って事なんですよ。さすがにクラッキングして内側に入り込めるような技術は全然ありませんので「中で何やってるのか」は全く不明なんですが、色々とWeb上の情報を見る限り、

  1. 何か知らんが掲示板が一つあるらしい。

  2. 受講してる科目の履修状況が見れる。


の二点だけ、らしい。えええええええ。
これがホントだとしたらそれってキャンパスじゃねえだろ、っての。何がWebキャンパスなんだか。

2009年5月25日追記:通大Webキャンパスってこんなんらしい。

大体、専門範囲の質問されたりクレーム受けたりしたって、事務部で対処出来るワケねえだろが、っての(笑)。これは断言出来ます。何故なら通大訪問して亀田自身が確かめた、からです。
断っておきますが、通大事務部が仕事が出来ない、って言ってるんじゃないですよ。そうじゃなくって、事務部は事務のプロであれば良いだけ、なんです。数学関連のクレーム受けたトコで専門範囲外だろ、って言ってるんです。ここは教員が責任を引き受ける範囲だろ?
また、教員が生徒の質問を受ける事によって丸投げも減るでしょ?問題は通大側の教員が質問を引き受けないから丸投げが発生してるんじゃないか。そして仮に教員が学生の質問/疑問に出来る範囲で答えているにも関わらず、丸投げをする学生がいるんだったら引導渡せ、ってのよ。そんなのは明らかに数学教員免許取得の能力が無い、んだから。

大体、数学ってのが全ての人間が平等に理解出来るような代物なのか?「そうだ」って答える人は嘘吐きです。数学は、かなり特殊な才能が無いと理解できない代物でしょう。
一般教養としての数学の必要性とその理解度に付いては、高校辺りまでの「ある範囲に限定された」数学の話であって、また、あくまで「受験の為だから」成り立つ論法/幻想で、「それ以上」になると殆どのケースでは「数学=一般人には理解不可能な学問」です。

ダラダラ「数学教員免許取得の能力も無い」のに「通大の学費払わさせる」のはいくら何でも可哀想でしょう。才能無いヤツは切っても良い、ってのが大学教育、です。そしてそれが、ってもんでしょう。
そりゃあ、中学生〜高校生辺りだと色々騙して

将来数学は何かの役に立つから

とか言って誤魔化すのは善ですが(多分・笑)、一方、通大の場合は相手は社会人でしょう?「実生活上数学なんて全く役に立たない」って事は嫌と言うほど分かってる筈、なんです。数学出来なくたって別に死にゃあしませんし、もっと他に一杯「楽しい事」がある事を知ってるでしょう。
すなわち、モティベーションとして、「数学が好きだから数学をやる」のはあり得ますが、そうじゃなくって「数学教員免許取得の為に」嫌々数学やってんだったら、本末転倒も甚だしい。そこを大学側で指摘しない、ってのが既におかしいのです。
一番言いたいのは

数学嫌いの数学教員増やしてどーすんだ???

って事なんですよ。おかしいだろ、っての。

余談ですが、亀田が高校生くらいの時、「数学が好きで好きでたまらない」と見える数学教師ってのは見当たりませんでしたねえ。特に僕の場合、教える方が「楽しそうに見えない」ってのは違和感ありまくり、なんです。
「何でつまんなそうなのにこの人は教壇に立ってんだろ?」と極めて不思議だった。全く「数学の必要性」の説得力にはならない。と言うか、「楽しそうに見える」のが「役に立つ/立たない」論より遥かに説得力がある筈なんですがね。
現在では数学教育の現場に於いて、その状況は改善されている筈だ、と信じたいんですが、敢えて言います。数学嫌いの数学教師の存在は害悪だと。そんな数学教師は増えて欲しくない、です。

こんな事は密接に学生と連絡取れる環境を整えておけば「簡単に」分かる事なんです。すなわち、「丸投げ体質の学生がいる」って事に気づいてない、のは元々「学生の質問/疑問に答えていない」って事でしょう。

あるいは学生が「社会人である」って事で「常識がある」と思ったのかもしれませんが、全然そんな事はあり得ません。だとしたら、その判断は甘すぎ、でしょう。一体「マトモな大人」なんて今の世の中どこにいる、って言うんだ???
経験上、二十歳やそこらのガキの方がよっぽど素直で御しやすい、です。「最近の若者は〜」なんてのはテレビの「面白おかしく脚色された」ニュース以外「殆ど無い」です。ガキの方が昔も今も、よっぼど「素朴」ですね(ただし、キャバ嬢は除く)。
反面、年齢経れば経る程ズル賢くなっていくのは自明の理、でしょう。警戒すべきは若い正規の大学生じゃなくって社会人学生の方、です。従って、厳格な指導が必要なのはむしろ社会人学生の方、なんです。逆に、殆どの若い大学生の方は遊ばせておいたってどーせ大した事しません、出来ません。何故ならその殆どは悪知恵がついてないから、です(やっぱりキャバ嬢は除きますが)。

本当に「丸投げばっかの」ダメな社会人学生には引導渡すべきです。そこまでやってこそ大学教育だと思います。
つまり、謎の2番目で考えうるのは通大に通う学生の指導なんてちっともやってないんじゃないか、と言う危惧だったんです。

以上の事を鑑みると、丸投げ通大生の存在も許せませんが、かと言って通大の方も悪いんじゃないか、と言う事です。部外者的に見るとどっちもどっち、ですが、指導と言う観点から見ると通大側の方により非があるのでは、と言う事です。
んで、恐らくこのテの事は外部の者に言われないと分からないでしょう。
次回でもうちょっと細かく見ていきます。

まあ、別に玉川大学側とケンカする気は全然無いんですが、一方、僕も今回の事例が無けりゃあ玉川大学なんて大学の存在そのものも知らなかった、でしょう。と言う事は、玉川大学通信教育部、なんてのはもっとマイナーだ、と言う事です。果たして一般人で玉川大学通信教育部、なんて名前を聞いた事がある人間なんてどれ程いるのか?その筋の人間じゃないとまず知らないでしょう。
かつ、調べるのに苦労した、って事は確かに通大はベールに包まれている、と言う事でもあるんです。なのに、Wikipediaの記事によると、通大自体はかなりの老舗の通信制大学である、って事。と言うことは長年に渡って既に教員を輩出してきてる、って事でもあるんです。
一体、そのベールの内側、ってのがどうなっているのか?これは知る必要がありますし、またその方針の妥当性ってのも知られなきゃならないでしょう。何故なら、「子供を預ける」教育現場に玉川大学通信教育部卒業生がいる以上、「公開性が無い」じゃ済まされないから、です。つまり、公益性が絡んでいる以上、進研ゼミよろしく企業秘密です、じゃ言い訳にならんだろ、と。
ここで亀田が玉川大学通信教育部数学コースの問題に関わってきて(関わらされていて?)、率直に感じた「問題点」をここで指摘しておく事には意味がある、と考えます。
あとは「Webで公開している」以上、読んだ人が「通大の教育方針は妥当である」「妥当でない」と判断すれば良い事です。
いよいよWebらしく、亀田が問題視している「判断材料」だけ提示しておいて、あとは「丸投げ」しておきます(笑)。

なお、今まで高校数学の窓LaTeX版はSEO対策なんて一回もした事無かったんですが(高校数学の窓のサブコンテンツである以上、必要性が無かった)、今回初めて独自にSEO対策を施しました。将来的にどのくらいアクセス数が伸びるか知りませんが、この玉川問題は全ての人に知ってもらう価値がある、と考えています。

では、次回から暫くは玉川大学通信教育部数学コースの問題点に付いて、です。


(※)高校生の為の裏社会科(政治・経済):
フルーツとは、果物切って出しただけ、のクセにキャバクラ辺りでは何故か一番値段が高いおつまみにあたる。しかもどう言うワケか誰も手をつけずに残されて捨てられるケースが多い謎の物体でもある。
(あるいは船場吉兆状態なのか?)
全くの資源の無駄エコに逆行している悪習だがキャバクラの伝統的なおつまみになっている。何故なら、コイツは値段が高く見た目が派手なので、「このキャスト(注:キャバ嬢の事)に見た通り金をたくさん払ってるんだから、このキャストは俺のモノ」と言うアピールを他の同キャスト指名の客に対して牽制の意味でかける為に注文されるのだ。
もちろん、キャバ嬢側から言うと「小島よしお」(そんなの関係ねえ)状態なんで、単に彼女らの興味はそのフルーツ注文に於けるバック(客のおつまみ注文による成功報酬)のみ、である。
少なくとも、それが亀田の長年に渡る調査で判明した事だ。



フルーツの例




理系の高校生に忠告しておくが、世の中には上のような不条理な存在の方がむしろ多い。その時、自然界は数式に従って動いてるが人間社会や人間の欲望は数式に従って動いてない、と言うことが痛いほど分かるだろう。あと10年くらいで経験する別の真実、である。
そして、その不条理がまかり通るくらい、確かにキャバ嬢には可愛いコが多いのである。何度辛酸を舐めた事やら(泣)。数学より怖いのは女性だ、って事で締めておく。



玉川大学 数学コース掲示板
その4へ

玉川問題について〜その2

発覚の過程



「みのる」の存在、不可思議なプログラムの問題、同問題の長期間に渡る連続投稿………。
これらを全て考え合わせると、

高校数学の窓のある種の質問投稿者同士は直接面識は無いにせよ、どっか同所から問題を供給されている。かつ、それを高校数学の窓に投稿している。

と言うのがもっとも自然な仮定でかつ結論です。
では一体その仮定が正しいとするとそれはどこなんだ?と。どこが供給源なんだ?と。

ここで実は亀田はポカしてるんですよ。
と言うのも、質問<3569>で大ポカをやっている。
問題に従って、まずは最初に「数学的正確性」がどの程度書けるのか、検索かけて調べるのが亀田のやり方なんですが、ここで検索結果である玉川大学 数学コース掲示板に思いっきりリンク貼ってるのに自分でやってて気づかなかった、んです(笑)。全く「その意味に関して」ノーチェックだった(笑)。
ぶっちゃけた話、「玉川大学」なんて名前は(失礼ですが)それ以前に「一回も聞いた事が無かった」ってのがホントのトコで、「ああ、どっかの大学が出した数学教育関係の問題なのか?」ってその時点ではあんま深く考えてなかった、んですね。俺ってバカだあ(苦笑)。

ところが、「みのる」の不可思議な行動と共に「色んな問題の供給源が同一だ」と仮定してみると、そうなるとその「どっか」は・・・・・・。うん、「丸っきり同じ議題を扱っている以上」怪しいのは「玉川大学」って事になる。
そして、実はひょんな事からその「供給源=玉川大学」だ、って事が分かったのです。
前述した通り、「みのる」はまず過去問検索、なんてやりません。そして、前項の3番目のパターンから見ても、高校数学の窓のある種の質問投稿者は「決して」過去問検索なんてやらないんです。
そして、たまたま、「みのる」が投稿した問題と「全く同じ問題が」時期を隔てずほぼ同時期に投稿されます。これが決定打だったんですね。
その「みのる」じゃない投稿者が誰なのか、は言いませんが(調べればすぐ分かるでしょう)、この投稿者はアタリを付けてみると同一ハンドルで玉川大学 数学コース掲示板に出入りしている事が分かった。
これが亀田が玉川大学通信教育部の存在を知ったきっかけ、です。なるほど、そう言う事か、と。
かつ、この投稿者はブログを持ってたんですね。
そこにはこう言う風に書かれていました。以下転載します。



2007.05.27
HELP ME~!!!
[ お勉強 ]
とうとう某数学サイトに助けを求めることにしました。
とは言っても、返信を待っている間もレポートには取り組まないと時間がもったいないですものね。
次に手をつけるターゲットは、代数学2の第2分冊!
高校の理系クラス出身の子って、本当に尊敬してしまいます。
せめて高校1年生、2年生の数学(数学1・A・2・B)は指導できるようになりたいです。


2007.06.20
てこずりましたが・・・
[ お勉強 ]
数学サイトの常連さんに助けていただきながら、ようやく数学科指導法2の第1分冊のレポートを書き上げました。
再提出になりませんように・・・m(__)m


2007.06.25
レポート返却
[ お勉強 ]
先週、結果の判明した代数学2の第2分冊のレポートが、戻ってきました。
また全部やり直し・・・
数学サイトの常連さん、助けてくださ~い!!!雫


(下線部:亀田)


一体どこの数学サイトなんだか(笑)。言わずもがな、でしょう。高校数学の窓、ですよね。
大体、手助けした、とか言っても誰も玉川大学通信教育部数学コースのレポート課題だ、って始めっから知ってたらそうそう手助けせんでしょう。何を言ってるんだか(笑)。
これだけで高校数学の窓と決め付ける事は出来ないだろう、って?確かに。だから亀田は暫く黙って調査せざるを得なかったんです。取り合えず「見込み調査」する以上誰にも話せなかった、と言うワケです。
しかしながら、実は同ブログには、時期は離れていますが、ハッキリと高校数学の窓の名前が出てきます。




2007.04.17
高校数学の窓
[ お勉強 ]
今回、数学科指導法4のレポートを仕上げるためにお世話になるサイトが、高校数学の窓さんです。
昨日、送ったメールがサイトに反映されました。
解答が返信されるのはいつでしょうか?
気長に待ちましょう・・・。
科目試験はすぐには申し込めませんから。


2008.02.11
科目試験まであと6日・・・
[ お勉強 ]
玉川大学通信教育の科目試験まで、あと6日となりました。
科目試験の過去問題を見直していますが、テキストで類題を見つけにくいので、数学サイトの常連さんに助けてもらおうと思います。
レポート作成のときに参考になった「高校数学の窓」さんです。


(下線部:亀田)



ちなみに、このブログはシステム的にムチャクチャなんで(どこの会社のサービスなのか言いませんが)過去記事検索するの大変だったんですがね(苦笑)。なんせこの投稿者、律儀に一日8件も記事アップするんでターゲットとする記事を探すの並大抵じゃなかったんですが(笑)、まあ、最初の状況証拠3件、確実な記事2件、って事でお分かりになった事と思います。
(一応、このブログ自体は個人の趣味のブログなんで名前/リンク先は敢えて伏せておきます。これも人情だと言うことです。)


ちなみに、これをここで書くべきかどうか分かりませんが、このブログの保有者は正直、理数系センスが少々欠けてると言わざるを得ません。因果律のセンスが無い、んです。
何で「出会い系/ポルノ系サイトの宣伝が多いのか」「出会い系/ポルノ系サイト宣伝が投稿されやすいのか?」考えた事あるでしょうか?「晒し」なんてやっても無駄なんですよ。相手は「単なるソフトウェア」です。人間が投稿してるんじゃない、んです。こう言うのを自動巡回と言います。まず、それに気づかないのがおかしい。(従って、管理日誌で「訪問者数何人」と言う集計も実質的にムダです。殆どの相手は残念ながら「人間」じゃなくって「ソフトウェア」なんです。)
第2の問題点として、じゃあどうして貴方のサイトが狙われやすいのか?端的に言うと一日8回も更新しているから、ですよ。更新頻繁なブログ程「狙われやすい」のです。これも常識なんですね。
何故なら、相手(スパム送信ソフトウェア)は貴方の使ってる会社のサービスのトップページの「ブログ更新情報」を感知して「無差別で」スパムを送るんです。一日8回も更新すると、当然トップページに「更新情報」が逐一表示されてその度に貴方のブログのデータが記録される。つまり、スパムを呼び込んでいるのは貴方自身だ、と言う事になります。
ちょっと考えれば分かりそうな事なんですが、それが分からないのは残念ながら文系のセンスだと言わざるを得ません。
まあ、余計なお世話なんですが、そう言う「原因があるから結果がある」と考えて原因追求出来る発想じゃないと理工系には向きません。その辺ちょっと発想を鍛えた方が良いですね。漫然とブログやっててもダメだ、と言う事です。


いずれにせよ、この投稿者は玉川大学通信教育部の在学生で、かつ、「みのる」もそうなんだ、と。特に「みのる」は「独学」のフリをしてたのは真っ赤な嘘で、ハッキリ言うと「通信制大学のレポート課題を投稿してたんだ」って事がこの時点で分かった、のです。
そりゃそうなんです。「レポート課題」だったら、「計算途中過程」も書かないとなんない。論理展開も合わせて、ね。つまり「分かりません。ご指導を。」の本当の意味は「レポート書き写しの為」、なんです。勉強する為にやってたワケじゃあないんだ、ってのが分かった。真意は違うトコロにあった、って事です。
つまり、長い間、高校数学の窓の回答投稿者は多かれ少なかれ「他人のレポート課題の作成」を手伝わされていた、って事です。そんなの回答投稿者側に分かるワケがありません。たった一人を除いては。
ところで、「みのる」の投稿を注意深く読んだら「おかしなコミュニケーション」が形成されている事に気づくでしょう。例えばコレです。



お便り2006/10/12
from=主夫


e^(iπ)-e^(iπ/4)

e^(x+iy)=(e^x)(cosy+isiny) という公式があります。
この問題は,e^(iπ)もe^(iπ/4)どちらも実部が0ですから,上の式にx=0
を代入すると,もっとよく知られている公式になります。
それが最初にUnderBirdさんが解説されている,
e^(iθ)=cos(θ)+i sin(θ)
の式です。
あとは代入するだけ。
e^(iπ)
=cosπ+isinπ
=-1
同様に
e^(iπ/4)
=cos(π/4)+isin(π/4)
=1/√2+i/√2
以下の計算は省略します。

cos(i+π/4)

単純に以下の公式
cos(x+yi)=[{e^y+e^(-y)}/2]*cosx-i[{e^y-e^(-y)}/2]sinx
にx=π/4とy=1を代入してください。


みのるさんへ
幾何学Ⅱ,解析学Ⅱ,解析学Ⅲ,代数学Ⅱ…といろいろ大変だとは思いますが,
一つ一つ着実に学習されることを強くお勧めします。




(下線部:亀田)


このP.S.は何を指しているのか……?少なくとも、主夫と名乗る回答投稿者は「みのる」がどんな学校に通っていて、何を勉強しているのか分かっている口ぶりなんです。
また、次のような投稿もあります。




お便り2006/9/26
from=みのる


もっと詳しく教えて下さい。


お便り2006/10/1
from=主夫


<2998> <2969> <1700>など,すでに何回か他の解答者の方が
解説がされていますので,まずはそちらを参考にしてください。

その上で,もっと詳しくとは,具体的にどの問題のどこの部分かを明確にしてください。
私のような素人ではなく,もっと専門的な知識を持った解答者の方が現れるかも
知れませんし。


お便り2006/10/4
from=かおり


参考文献を頂きましたがよくわかりません。ご指導を。


お便り2006/10/7
from=主夫


あの…
コメントをきちんと読んでいただいているのでしょうか?
再度申し上げます。

もっと詳しくとは,具体的にどの問題のどこの部分かを明確にしてください。

(1)の行基本操作ですか?
(2)の基本行列の定義ですか?
(3)の証明のどの部分ですか?

私もあなた方のOBですからよく分かりますけど,結局ここで解答をもらって
それをただレポートに写しても…
本来解答というのは,ご自身の学習到達度を把握してからでないと,的確な
アドバイスはできないと私は思うわけです。
特に今回のような定義などに関わる基本的な問題では,これではどこに躓いているの
かが全くこちらに伝わらず,結果的に問題の投げやり(他の某レポート問題の再質問
も同等)
に見えてしまいます。つまりご自分でテキストを使ってある程度のところ
までは予備知識として知っておかないと。

最近こういう再質問のパターンが多くて,なんかこちらまで恥ずかしくなってしまう
ので,上記で申し上げたことをよくよくお含みおきください。


お便り2006/10/11
from=かおり


主夫様
お叱りの言葉をありがたく受け止め勉学に励みたいと思います。
しかし仕事の傍ら充分な時間がとれず、つい聞いてしまいます
今後ともよろしく御願い致します。


(下線部:亀田)



ここで、「みのる」と全く同質の質問投稿者「かおり」が表れています。
そして、レスで非常に特徴的なのは、「主夫」が同じ大学のOBである……?と。
これは初見の時、全く意味が分からなかったレス応酬なんですが、玉川大学通信教育部、と言うキーワードが揃えばそれが意味する事はもはや明きらか、でしょう。
つまり、

  1. 「みのる」も「かおり」も玉川大学通信教育部在学生である。

  2. 「主夫」は玉川大学通信教育部卒業生である。

  3. 「かおり」の弁によると、玉川大学通信教育部学生は「普通の大学生」ではなく、いわゆる「社会人大学生」である。

  4. 「主夫」の述懐によると、この時点で既に「玉川大学通信教育部」のレポート課題が高校数学の窓に多数投稿されているのを知っていた。


つまり、「主夫」だけが例外、なんですね。彼「だけ」は玉川大学通信教育部の質問投稿動向を把握していた、のです。
そして、通大生同士は、結果ある形で「情報を共有しあってた」んです。
事実上、「高校数学の窓」と言うより、「玉川大学通信教育部数学コースの窓」になってた、と言う事ですね。
ホント、こいつら一体何やってんだ(笑)?全員同罪でしょう。


注釈しておくと、初見では、「かおり」なる人物の「仕事の傍ら充分な時間がとれず」って言い訳は単なるバイトの事か?とか思ってました。まあ、大学1年〜2年生辺りだったら「色々な経験積む為に」バイトで勉強時間が取れなくなる、なんてバカやる事は、多かれ少なかれ「若い頃は誰でも経験がある」事です。だからそこまで目くじら立てる気は無かった。人生勉強にはまあエエんちゃうの?とか思ってた。
逆に「社会人学生」と分かった時点で、初めて激怒しました。「一体このバカは何を言ってんだ?」とか思った。「誰も大学に通うのを強制してない」し「自分で社会人学生になる」ことを選んだワケですから、とんでもない「言い訳」でしょう。何言ってんだか?いっぱしの大人が言うセリフじゃない、のです。
結果、この時点で通大生には「ある種の甘えがある」って事が分かった、んです。冗談じゃねえだろうっての(怒)。
もっと凄い「数学コースの通大生の背景」に関しては別項で指摘します。


さて、問題はこれがいつから始まったのか?と言う事です。
まず、みのるの最初の投稿、自体、<質問2938>と同問題です。投稿者は例によって「かおり」ですね。まあ、この時点で玉川大学通信教育部絡みだ、ってのは確定しています。その時期は2006年初頭。確かにこの辺で高校数学の窓質問投稿数過多パンク事件が起きてた筈なんで、この辺なのかな?ってのが一つの推測です。
しかし、亀田的にはもはやこの時点で、プログラムの問題自体が玉川大学通信教育部絡み、だと言うアタリを付けてました。何故なら、玉川大学通信教育部で公開されている科目概要と言うPDFを見る限り、やっぱり「コンピュータ」と言う科目があるんですね。
亀田自身は全く「教育学部数学教育科」なんて縁もゆかりもないのですが、聞くトコによると、高校数学で「コンピュータ・プログラム」を教えてたのは90年代で、現在は「情報」と言う全く別の科目が制定されている筈です。それなのに、高校数学の窓に「数値計算まがいの質問」が現時点でも投稿されているのは「ちょっとおかしいだろ」と思ったんです。
まあ、ホントのトコどうなのか知らないワケですけれども(外野で調査するのは大変・笑)、いずれにせよ、亀田が調べた限り、「高校数学B」で「コンピュータ」絡みの単元はありますが、「選択範囲」だったと思います。また、「情報」も3パターンくらい存在する筈なんですが、やっぱりプログラムを選択する生徒が少なく、よって「プログラミングの重要度」ってのは現在の高校教育ではそれほど無い筈なんですね。しかし現に「数値計算の問題」が投稿されている。十中八九「高校生からの投稿」ではあり得ない。また、情報専門にしても「BASIC」や「Pascal」が投稿される筈が無い、んです。やっぱり「おかしい」ワケですよ。つまり、問題の質から言うと明らかに「玉川臭い」んです。

なお、注釈しておきますが、亀田は間接的にどう言う証拠が必要なのか?ってんで色々調べていたワケです。
まず、第一の問題として、「高校情報」が現時点どうなってるのか?を調査してました。そして意外だったのが「教科書の供給源」、つまり出版社が結構限られてるんですよね。これを見る限り「情報」の重要度自体が結構ビミョーだろ、って事が門外漢的に分かったワケです。
次に言語の問題が来るんですが・・・・・・色々ネットで教科書調べてみた限り、JavaScriptが優勢なのが分かった。まあ、明らかに「プログラミングを教える」と言うよりは「ホームページ絡み」が中心なワケです(どうして学校でホムペの作り方、なんて教わるんだろ?不思議だ)。
当然「数値計算」的なトピックにどの程度なるのか・・・・・・。要するに高校数学の窓にああ言う「数値計算紛い」のトピックが現代の高校生から投稿されるのは考えづらいし、また、普通の情報系の大学生から、にせよ「考えづらい」ってのが結論だったのです。
かつ、この議論の延長線上で考えると、言語の選択としては当然PascalもBASICもあり得ないワケですし、Pascalに関しての「おかしさ」は既に論じたので、特にここではBASICを遡上に上げますが、90年代の「高校数学でのプログラムの導入」(多分'92~'94年辺り?)に従い、高校生向けの「BASIC本の出版ラッシュ」ってのが過去あったのは事実です。が「現在ではそれは無い」ってのが分かったんですよ。大体のケースでは90年代の「高校生向けBASIC数学本」ってのは出されたっきりで後は「絶版化」しています。つまり、「高校情報」が作られて以降(つまり、それは2003年以降、って事です)、そこまで高校数学とプログラミングは「高校教育現場」では密接な関係にはなっていない、って事なんです。
何故これを知ってるのか、と言うと、亀田自身が「高校生向けBASIC本」の古本を実際購入して調べたから、です(笑)。つまり「BASICと言う選択」自体がある意味90年代の名残なんですね。今のモノじゃない。
まあ、部外者的には調べるのが大変だったんですが、現役高校教師陣だったら「すぐ簡単に分かる事柄(ないしは証拠)ばっかり」の筈なんです。良く良く考えれば高校数学の窓プログラムの投稿は「高校生からは絶対あり得ない質問」ばっかりですよね?
残るのは・・・・・・「今現在に対応しきれていない」ちょっと「怪しい」大学から出典、と言う可能性しか無い、んです。まあ、少なくとも、僕は調査を始めた段階では「玉川大学通信教育部=怪しい大学」と言う偏見を持ってたのは事実、です。
今では「玉川大学に対する偏見」はありませんが、少なくとも「玉川大学通信教育部数学コース」の「コンピュータ」のテキストは実際、問題があり過ぎるのです(笑)。こっちの予想がズバリ当たってた、って事なんですが、それはまた項を改めて。

さて、前項見た通り、疑惑の「Pascal問題」の最初の投稿は、

質問<1021>2002/12/2

で、2002年に遡ります。従って、恐らく、亀田的には「2002年辺りには通大生のレポート課題投稿は既に始まってた」と思っています。
そして、次の文章を見てください。これは武田先生御自身が書かれたPDFなんですが「私の数学教育32年間の変遷」と言うレポートが存在しています。そこにこんな事が書かれている。

5年ほど前から、ホームページ「高校数学の窓」(http://whs-math.net)を作成している。できることは何か考えたとき、高校数学の質問に答えてあげることぐらいだろうと思い開設した。高校数学のみならず、大学基礎数学の質問もあり、困惑しているが、応援してくれる人もいて、何とか続いている。
(下線部:亀田)


このPDF文書が作成されたのが2003年7月29日。もう一度言いますが「怪しいPascalプログラム」が2002年の投稿。つまり、最低でも2003年以前、多分2002年には「通大生の投稿が既に始まっていた」って事ですね。
全く大学基礎数学の質問もあり、困惑しているとか書かれているのに、一体誰が始めたんだか(苦笑)。やっぱり元々「高校数学の」窓なのよ。「高校生の為の」数学回答サイトなの。
この当時から通大生はサイトのタイトルさえ無視すると言う特徴を遺憾なく発揮してるのです。

いや、しかし、それは憶測でしょ?大体そんなに通大生の投稿ってあるの?

あるんですよ。例えばある種の「喰い付き」ってのがありますし。そしてそれらが「繋がっていく」ってのが分かります。この辺から「検索の出番」なんですね。
最初に言っておきますが、既にこれらは確定事項なんです。つまり、亀田は既に「玉川大学通信教育部数学コースのテキスト」を持っていますし、また玉川大学通信教育部にも確認入れていますしね。
亀田が調査し出した辺りでは半信半疑でやってて、今ここで解説してるのは「半信半疑時点での調査の流れ」です。
例えば「みのるの投稿」で次のようなモノがあります。

質問<3565>2007/6/20

これが「喰い付き」の例なんですが、次のような投稿者がいますね。



お便り2007/6/28
from=JUN*2


みのるさんの質問3565番の問題についてお尋ねします。
(イ)→(ハ)→(ロ)→(イ)の順に証明するにはどう書けばいいでしょうか?




さてと、この質問投稿者JUN*2なる者ですが、どうしてここで「喰い付いてる」んでしょうか?
一番あり得るのは「関連問題を持っている」、ないしは「全く同じ問題を持ってる」と言う事です。従って「みのるが通大生」な以上、JUN*2も「通大生」なんです(かつ、玉川大学 数学コース掲示板を覗くと彼も出入りしてるのが分かるでしょう)。
ところで、高校数学の窓講師陣を見ると彼も名前を連ねています。92番目の「回答者」になってますね。至極不思議なんですが・・・・・・。
ところが、ここにカラクリがあるんです。ここでプログラムの「疑惑のPascal問題」の一番新しい問題を見てみます。

質問<3557>2007/6/11

さて、この問題自体が「丸投げ」なんですね。もう「プログラミング言語を指定しない」質問、ってのは投稿マナーとしてあり得ないしやっちゃいけないんですが、この「りす」と言う投稿者は「それ」をやってるんです。
亀田自身は結構アタマに来ていて(笑)、実際この問題をCommon Lispで回答する、ってムチャクチャをやっています(笑)。
それはさておき(笑)。ここで一番マトモな回答は、当然、プログラミングのエキスパートであるJJon.com氏、なんです。彼の回答を転載しますが、

お便り2007/6/16
from=JJon.com


タイプミスが多くてこのままでは正常に実行できないです。

while i<=2*n do
begin
s:=s+i;
i:=i+2;
end;

であるなら
求められる値sは 1+3+5+7+...+(2*n-1) となりますから,
s = Σ_(i=1~n) (2×i-1)


(下線部:亀田)


「タイプミスがある」って指摘自体が極めて真っ当なんですよね。まあ、負け惜しみ言うワケじゃないんですが(笑)、亀田も「それ」は気づいていて、かつ「丸投げ」なんでアタマに来たワケなんですが。しかも、これはプログラムの知識ある/無しとは全く関係無くって、beginbiginと記述してたから、です(笑)。中学生の間違い方、です(笑)。単に初級英語の問題でしょう(そもそも、投稿時にスペルくらい確認すべきです)。
しかし、言えるのは、JJon.com氏の場合は「プログラムのエキスパート」なんで、恐らく実際にまずは「プログラムをPascalで走らせてみた」んだろう、って事です。「りす」には出来ないですが、JJon.com氏には「可能」です。また、走らせてみた以上どこがマズくて題意が何なのか把握できる筈なのです。
反面、JUN*2の回答は意味が分からない。

お便り2007/6/14
from=JUN*2


手持ちのBASICでプログラミングしましたが、お力になれませんでした。
ご質問のプログラムはPascalですよね?
でしたら、一度実際にPascalがダウンロードされたPCでプログラミングされることを
おすすめします。


(下線部:亀田)

何故ここで「Pascalのプログラム」を「BASICでまずは走らせよう」としたのか?上手く行くワケが無いのが当たり前、なんです。
そして、

一度実際にPascalがダウンロードされたPCでプログラミングされることをおすすめします。

と言うアドヴァイス。これが全く意味が無いと言うのは前項で指摘した通りです。すなわち純正Pascalのコンパイラなんてどこで見つけろって言うんだ?と言う事です。従ってJUN*2自身も「Pascalの入手先なんて知らない」って事なのです。全然アドヴァイスになっていない。
じゃあ、どうして「BASICで走らせた」人間が「Pascalだ」って分かったんでしょう?他の言語の可能性もあるのに?
答えは単純ですよね。同じテキストなり問題を持ってるから、に他なりません。何のこたあない、「同級生同士の会話」みたいなモンなんです。
従って、「JUN*2が通大生」な以上、「りす」もまた通大生なのです。少なくとも亀田は(繰り返しますが、現時点では「確定事項」です)そう断定した。そしてそうすると、「通大」と「Pascal」は結局「ここで」繋がってる、ってワケなんです。
また、他にもJUN*2の「回答ケース」を見てみましょう。例えば

質問<3564>2007/6/20

なんかがあります。またもや例によって「かおり」の投稿ですね。
これも記述がすさまじくってx(エックス)なんだか×(かける)なんだかちっとも分からない(この辺で「丸投げ通大生」の性質が大体分かってくるでしょ?)ので、亀田的には「投げた」問題なんですが、JUN*2は次のような回答をしています。


お便り2007/6/23
from=JUN*2


取り急ぎ、解法のみ書かせていただきます。

拡大係数行列の掃き出し法を使いました。
(a b b b a)
(a b b b b)
(a a a b a+b)
を使って解きました。

この問題には私もレポートで取り組みましたので、もし正解したら
詳しい解答をつけたいと思います。

ちなみに、a=bのとき、解はありません。
a=/b(aとbは等しくない)の時、どうなるか?考えてみてください。


(下線部:亀田)



一体どこのレポートなんだよ、と(笑)。考えてみればツッコミどころ満載なんですよ(笑)。
今度は「りす」を起点として検索すると、次のような問題が引っかかる。

もう分かるでしょう?まずは「主夫」自身が過去高校数学の窓で質問を投稿している、と言う事。そして後者の質問では見事に「みのる」と繋がります。
よっぽど通大生ってのは「ウッカリしてる」のか(まあ、ウッカリ、なんて可愛いモンじゃないんですが)、ないしは「検索下手」のせいで、証拠を残しまくり、なんです。
これはあくまで「一例」なんですが、こうやって調べていくと見事、面白いように「繋がっていく」ワケですよ。「玉川大学通信教育部数学コース」ってのは確かに高校数学の窓に陰を落としているワケです。必要なのは「最初に大胆に仮定する事」、つまり、「問題の出所が同じだ」って仮定する事だったんです。

以下、通大学習課長補佐との会話@玉川大学。

亀:「……と言うワケで一体どこの誰が高校数学の窓の事をふれまわってるんだろう?って調べてはみたわけです。情報源がどこなんだ?と。ちょっと"集まりすぎ"に思えたんで。」
課:「なるほど。」
亀:「ところがそれは特定出来なかったんですよ。Web上探し回ったんですが……。通大生が"学生会"なるものを作ってるのはご存知ですね?」
課:「はい。存じています。」
亀:「地方別にブロックとして学生会がある、と。」
課:「はい。」
亀:「でも実際問題、殆どがサイト停止してんですよね。やっぱ卒業しちゃうと通大自体にこだわる気もなくなるようで、実際活動してないワケです。あるいは、掲示板だけ晒されていて、スパムしか書かれてない、ってケースが多いか。結局、高校数学の窓と言う単語が2〜3回書かれている玉川大学 数学コース掲示板しか残されていないんですが……それでもちょっと不自然な気がするんですがね。」
課:「でも、これだけ問題投稿されていれば、結局学生会なんかのサイトに常駐するより、高校数学の窓に質問投稿して常駐すれば良い、ってなっちゃいますよね。通大関係のサイトに常駐するよりレスが付きやすいですから。」
亀:「そうなんですよね。そう言う事なのかもしれません。」

この話、まだまだ続けますよ。


玉川大学 数学コース掲示板
その3へ

玉川問題に付いて~その1

<大分・教員採用汚職>教員採用「カネとコネ」とうわさ絶えず 暗部に踏み込む

どこもかしこも大変ですね。はあ。
と言うか、教員免許取得者側から言うと教員採用試験の不正は許せない、って話になるんでしょうが、じゃあ教員免許既得者の行動はどうなんだ、って話もあるんで、部外者的にはどっちもどっちだろ、とか思います。
いずれにせよ、「教員免許取得者同士」で話が収まるならどーでもイイ、って言えばどーでもイイんですが、そうは問屋が卸さない。問題は教育現場には常に生徒がいる、って事なんですよね。大人の様々なエゴで迷惑を被るのは常に生徒の側、なのです。

では、<質問3731>で約束したとおり、事の経緯を説明したい、と思います。

実はちょっと悩んでたんですよね。
と言うのも、経緯を説明するにあたって、HNではありますが、ある特定人物陣の「特徴ある行動」を記述/指摘せねばならないから、です。これはネット上にあるまじき個人攻撃になるのではないか?と少々考え込んでいたんです。
しかしながら、どの道結果は同じだろ、と言う結論に到達せざるを得なかった。と言うのも、僕がやってきた軌跡は正直な話、別に特殊な事ではなく、「まずは検索ありき」と言う「誰でも出来る事」に立脚しています。
ぶっちゃけた話、武田先生に高校数学の窓のトップページにGoogle検索ボックスを付けてくれ、とお願いしたのは亀田です。そして、もっと正直な事を言うと、「質問投稿者がFAQを探しやすくする利便性の為」じゃないんです。武田先生には説明しましたが、どっちかと言うと「回答投稿者側の為」、なんですね。「検索ボックスを付けて検索してもらえば投稿された過去問の傾向が確かに異常なのが分かるのでは無いか」、大方僕と同じ結論に到達する回答者がいるんじゃないか、と期待したんです。
そして、それは高校数学の窓の名誉を守る為、それと回答しているボランティア陣の「善意を」守る武器になるだろう、と思ったのです。
結果、ここから亀田が書く事に付いて「追試」は誰にでも可能だ、と言う事です。結局データがオープンである以上、亀田が隠そうが隠さまいが、「なるほどな」と言う事になってしまうでしょう。そう言う事ですし、また、ネットでは「匿名性」でどんな行動でも取れる、と勘違いしている人が多いですが、結局「ある人物の行動」なんてのは本人が意図しようがしまいが「ログとして残ってしまうのだ」と言う事、です。「匿名だから無責任に行動して良い」事には結果ならない、と言う好例にもなるでしょう。ネット上だからと言って、そうそう「世の中甘くない」のです。


余談ですが、不思議な事にGoogle検索ボックスを取り付けている数学系サイトは殆どありません。亀田が知ってる限り、高校数学の窓は、数学の部屋青空学園数学科数学問題集「考える葦」数学ナビゲーター、に次ぐ「5番目の」Google検索ボックス導入サイト、です。メジャーどころの数学系サイトは20以上ある筈なんですが、それでこの普及率の低さは異常です。
大学系サイトでは大体Google検索ボックス導入例が多いトコロを見ると、いわゆる高校教育関係者や塾関係者が立ち上げた数学系サイトでは横の繋がりが薄いのか、「無料便利ツール」、いわゆるASP(Application Service Provider)に関する情報の伝播がかなり遅いのが想像出来ます。
ここで改めて紹介しておきますが、基本、どんなWebサイトだろうとGoogle検索ボックスの導入は簡単です。コードをコピーして、HTMLの適当な場所に貼り付け、自分のWebページのアドレスを指定するだけでオーケーです。しかも無料で使えます。
これを行う事によって、米Googleのデータセンターに設置されたサーバーに記録された「自分のWebページのインデックス情報」から即座に個人Webサイト内の検索結果を返してくれる、のです。
このブログ自体、サービスはGoogle提供で、ブログパーツとして検索ボックスが存在し、要するに「リンク先サイト」に対して上記のような事が出来る、に過ぎません。かつ、実際のトコロ、検索対象は「武田先生のサーバー」自体じゃなくって、米Googleのデータセンター、なのです。

ちなみに、これを行うには、ページ情報をコピーしてデータセンターのサーバーに保存しなきゃならない、って事になります。すなわち、著作権的にはどうなるんだ?と言う事なんですね。
平たく言うと、日本の法律では違法です。だからこそ、検索エンジンのその殆どがアメリカのサービス、なんです。アメリカの著作権法は日本のモノと違い、Yahoo!Japanだろうと何だろうとその実情は殆ど同じで、「検索」した時点で実はアメリカに飛んでいます。

今回の事例ではこの「Googleサイト内検索」が大活躍してくれました。と言うかGoogleが無ければそもそも発覚しなかったかもしれません。


ところで、実は亀田は一つだけ嘘を吐いていました。
以前、<質問3718>で以下のように書いた事があります。


最近気づいたんですけど、某通信教育制大学のレポート課題が高校数学の窓に多数投稿されているんですね。


最近、ってのが嘘だったんですね、実は。具体的に「こりゃ幾ら何でもおかしいぞ」と気づいたのは昨年の7月頃、です(今、日付とか見てみたらそれくらいですね)。もう1年くらいになるんですね。
それ以前に実は亀田は、今考えてみれば「大チョンボ」してたんですが、ハッキリ「おかしい」と感づいたのは大体一年前、です。それから「怪しい問題/投稿者の傾向」を調べる為に暇を見ては地道に高校数学の窓の過去問の検索/調査してました。従って、<質問3718>で書いた時点では「思いつき」とか「ちょっと疑わしい」からああ言ったのではなくって、実はもう「かなりの裏づけ調査が終わってた」ってのがホントのトコ、です。まあ、あの時点では「牽制」の意味でああ書いたんですが、思ったより事がデカくなっちゃった。
つまり、玉川大学訪問にせよ、「もはや状況証拠的には確実だ」と言う判断があった、からやったのです。そして、事実、玉川大学通信教育部側にも「確認してもらって」その通りだった、と言う事ですね。
では、以降、経緯を説明します。なお、敬称は省略します。

ヒントは3つ、です。


  1. みのる、と言う質問投稿者の存在。


    まず、最初に「おかしい」と思ったのは「みのる」と名乗る非常に奇異な質問投稿者の存在でした。
    以下に彼が投稿した質問を列挙してみます。

    時系列で並べましたが、Googleサイト内検索で引っかかる限り、「みのる」の登場は2006年7月25日の投稿から、です。最初のウチは「普通の投稿」に見えるんですが、実は既に最初の投稿、質問<3319>でその奇異さを発揮しています。
    まず、彼の投稿の特徴なんですが、質問<3319>を見ても分かるとおり、

    全くわかりません。ご指導を。

    と言うフレーズを多用します。実はこれは見ていけば分かるんですが、本当に文字通り「全く分かっていない」のです。
    これに対しての初の数学的なレスは、ご存知高校数学の窓の重鎮、UnderBird氏です。そして、同時にコンピュータプログラミングに詳しいJJon.com氏が「過去に同じ問題がある」と指摘しています。まずこの段階で、この「みのる」と言う人間の傾向として「過去問を全く調べていない」と言う事が分かるワケです。
    そして、これに関してまた「みのる」のレスが投稿されます。これも非常に特徴的、なんですよね。

    質問3319(3)を教えて下さい。

    これはこの質問投稿者の際立った特徴です。とにかく「何でもかんでも」「教えてください」一本槍、なんです。これは彼の全投稿に渡っての「特徴」なんですね。少なくともGoogle検索で見る限り、初回の投稿からこの特徴を遺憾なく発揮しています。
    これに対して再び我らがUnderBird氏がレスを付けます。しかしながらまた再度、

    (2)について、よくわかりません。ご指導を。

    です。
    言えるのは「結局何も分かってない」んです。非常に不可思議な登場の仕方だったんですね。この人間は一体何を教わっているのか???
    これは、恐らく回答投稿者全員共通に思ってる筈なんですが、「分かりません」じゃどう答えて良いか分からん、のです。戸惑ってるのは質問者の方だけじゃなくって回答者の方も、なんですよ。「どこが分からんか分からないのが」一番困るワケです。まあ、そのテの話は数学で質問する際の「最低限のマナー」なんですが、この「みのる」はまるでそう言うマナーが分かってない。まあ、印象的な高校数学の窓でのデビューでした(良く覚えています)。
    で、パターン的には質問<3320>だろうと質問<3321>だろうと丸で同じ傾向なワケです。たった3回くらいで「傾向」が分かったんで、どっちかと言うと辟易対象な質問投稿者だった、と記憶しています。事実、亀田は初期の段階では全く関わっていません(メンド臭そうでイヤだったから・笑)。
    それで、次に奇異なのが、「過去の終了した質問」に関して追加質問を送ってきた。いや、それ自体は別に責められる事じゃあないんですが、質問の仕方が丸っきり同じなんですね。

    • (1)(2)共途中経過も教えて下さい。

    • もっと詳しく教えて下さい。

    • もっと詳しく教えて下さい。


    だけ、です(苦笑)。回答投稿者側から言わせると「何じゃそりゃ???」です。一体何が知りたいんだ?と。大体コッチはあくまで「ボランティア」でやってるんだから、「足りない部分は自分で何とかする」のが当たり前、なんです。
    それで、彼の「質問」がまた投稿されるワケですが、正直、亀田の記憶だと「暫くほっとかれてた」と記憶しています。ワリに「回答投稿者陣に対して失礼極まりない」印象だったのではないか、と。
    ここで彼は失策するんですね。確か、武田先生に個人的にメールを送って(どんな内容かは知りませんが)、そしてそれに対しての武田先生のレスが高校数学の窓のトップでmarqueeで表示されたんです。文面は正確には覚えていませんが、武田先生から「年取ってから数学の自習をする、と言うのは大変なのは分かります。がんばって下さい」的な文意だったと記憶してるんですが・・・・・・。
    これでコッチの心情が和らいだのか、と言うとむしろ逆効果だったと思います。正直言うと、亀田的には「何寝言言ってんだ???」とか思った(笑)。結局、他の投稿者からも遅いレスしか付かなかったトコロを見ると、多かれ少なかれ「似たような事」感じたんじゃねえのかな、とか思っていました。
    と言うのも、質問の「教えてください」攻撃に対する辟易は「自習してる/してない」と言う事柄とはまるで関係無い話です。「質問マナーの」問題ですしね。かつ、あのmarqueeで提示された内容は、「単に同情を煽ろうとしてるだけ」にしか思えなかった。まあ、他の回答投稿者が実際どう思ったのかは知りませんが、少なくとも亀田はそう感じました。それと「自習するなら自習するなりのやり方があるだろ」って事です。何でわざわざ「解けない」と大騒ぎするような難問ばっかやってるのか、と。それでいずれ解けるようになるのか、と。
    また「年取って」的な事書かれてて「どんなジジイ(失礼)なんだ!?」、とかも思いましたね。いや、これは「正直亀田はそう感じた」ってだけで別に悪意があって「ワザと悪く」書いてるワケではないのです。単に年齢重ねて「学習が難しくなる」んだったら、それはそれで「スローペースで」学べば良いだけ、の話、です。数学を趣味でやってる、んだったらなおさらです。別に誰も強制しているワケじゃあないんですから。(そして、結論から言うとその仮定と実像は全然違った、って事なんですが。)
    結局、やってる事を照らし合わせてみると「単にチグハグ」にしか思えなかった、と言う事です。
    まあ、多少の同情が働きはしたんですが、要するに亀田が動いたのはこの後から、なんです。そして、実際関わってみると、やっぱり

    1. みのると言う投稿者は中学校の数学さえ全然分かっていない。

    2. みのると言う投稿者は(使用してるのが何であれ)テキストを全然読んでいない。

    3. それどころか、みのるの言う投稿者は勉強の仕方そのものが分かっていない。

    4. しかしながら投稿してくる問題は多岐に渡る(プログラミングの質問まで投稿してくる!!)。


    の4点が異常だ、と思った。
    例えば、質問<3568>なんてのは典型例で、こんなのわざわざ投稿しなくっても線形代数の入門者用教科書だったらフツーに解説が書かれてある事柄です。つまり、みのると言うのは「教科書も読まずに問題やってんのか?」と。まあ、フツーに考えればそうですね。「やっちゃいけない事をやっている」。
    あるいは、質問<3570>なんてのもそうですよね。こんなの「単なる計算問題」です。つまり、普通に考えると「教科書見ながら解けば簡単に解ける」問題でしょう。わざわざ質問するようなレベルじゃないです。亀田は圧倒的にMaximaでしか対応しなかったんですが、これにもキチンと理由があって、と言うのも、数学の計算問題はある種特徴があり、「先に解答さえ分かれば」逆算して元の問題に辿り着けるから、なんです。まあ、こんなの解説しなきゃならんとしたら、マジメな話ホント情けないレベルなんですが、こんなの受験勉強の経験があれば常識です。解けない問題は解答を先にみちゃって、それから逆算して問題に辿り着く。例えば微分だったら積分がありますし、積分だったら微分がある。つまり、言い換えると「みのる」は単に「勉強の仕方さえ」分かってない、と言う事です。
    これはおかしい。まあ、「それなりのレベルの難問も送ってくるし」と同時に「中学校レベルの問題(例えば質問<3664>)」まで送ってきて、かつコンピュータプログラム(数値計算)の範囲の質問まで送ってくる。要するに総体的に見ると「まるでデタラメ」「単なる無軌道」なんです。仮に独学しているとしても、一体どこの誰が「こんな勉強しなさい」って示唆したんだ?あるいは「問題の解法も書いてないような」酷い教科書を勧められて使っているのか?
    亀田の興味は、この「みのる」と言う投稿者の使用している「テキスト」になりました。「一体どんなデタラメな教科書を使ってればこう言う"丸投げ体質"になるんだ?」と。「解法が書いてない」教科書なんてあり得ないワケですが、好意的に解釈したら、そう言う「デタラメな教科書が存在する」としか思えなかった。
    これが一つ目のヒント、でした。


  2. 高校数学の窓に投稿されているプログラムの質問が偏り過ぎている。



    ぶっちゃけた話、亀田はプログラミング初心者に毛の生えた程度、です。
    これはマジな話で、大体プログラミングの勉強を本格的に始めたのは高校数学の窓に関わってから後、なんです。そもそも高校数学の窓に関わった頃は「ソースコードなんて読みたくもない」と思う「至極フツーの」人間だったワケですね。
    んで、曲がりなりにもプログラミング勉強しはじめたワケなんですけれども、なかなか思ったような練習問題が見つからない。そんな時、

    「あ、そうか。高校数学の窓だったらプログラムの項目あるから、バラエティに富んだ質問があるだろうな。片っ端から練習代わりに解いていってやれ。」

    と思いついた。「バラエティに富んで」………。ところがこの期待は裏切られるワケですよ(笑)。
    論より証拠、実際高校数学の窓で分類分けされているプログラムの項目を見てください。特に質問<3557>以前なんですが、30問程ある過去問のかなりの割合が「全く同じ問題」あるいは「同形式の問題」で占められています。
    具体的には、

    ですね。約30問の中で5問、ってのは結構な比率です。16%以上の比率となります。
    元々プログラムは投稿数が少ないんですが、だからこそ「異常度」が際立って高い、と言う事が分かるんじゃないかな、と思います。問題が「埋もれてない」。
    まあ、結論から言うと、今挙げた5題以外にも「怪しい」問題はあるんですが、それはさておき、亀田が一番最初異常に気づいた「おかしさ」がこの5題に端的に表れているんで、まずはこれらを俎上にしましょう。
    まず、問題の特徴ですが、記述されたプログラム自体が「殆ど全く同じだ」と言う事に気づくでしょう。また、質問の意図が良く分からない。
    と言うのも、質問文列挙しますが、

    • 次のプログラムはなにをするものか

    • 以下のプログラムが何を意図してるか

    • どうもpascalができなくわかりません。

    • 次のプログラムの意味を教えてください。

    • 次のプログラムは何をするものか説明せよ。


    とか書かれています。平たく言うと問題になってないんです。
    どう言う事か、と言うと、要するにプログラムなんてのは「走らせてみれば結果は分かる」って事です。紙面に書かれたコードを見てウンウン唸ったトコで分かるはずが無いのです。
    つまり、逆に言うと、これらの投稿者は手元でプログラムを一回も走らせてないだろう、って事なんです。問題になってない、ってのはこう言う事なんですね。
    もっと重大な問題を指摘しておくと、これらのプログラムはPascalと言う言語で書かれているんですが、要するにPascalなんて死んだ言語で書いた問題なんてどっから持ってきたんだ?と言う事なんです。これが極めて異常、なんですね。
    「特定のプログラミング言語の悪口を書くべきじゃない。」と言う良識はごもっとも、ですが、亀田が言ってるのは単に事実なんです。ことさらPascalを貶めようとしているワケじゃあありません。
    第一に、「プログラミング教育用言語」としてPascalが流行ったのは、1990年代の前半、までです。10年以上前の話、なんですね。Pascal自体の記述形式がもはや「古すぎて」(例えば引数に入出力を取る、等)、現代的な観点では、他の言語に移る際に難点があり過ぎます。つまり「教育用」としては現時点適さない。
    第二に、もはやオリジナルのPascalの開発者は「別の言語を作っちゃって」Pascal自体にさほど興味が無いようです(Modula-2、と言う言語です)。
    第三に、歴史的経緯を見ると、Pascalが特にもて囃されたのはAppleの初期のMacintoshと言うパソコン上で、文化圏的にはそれはWindowsのモノじゃあありません。
    そして、一番の問題点は、Pascalの商用コンパイラが既に存在してない、って事なんです。あるいは入手が極めて難しいか。要するにコンパイラが簡単に手に入らない以上、単純に考えると上記のコードはコンパイルが出来ない、って事です。当然手元で走らせられないんで、結果「分からない」ってのは当然なんですね。
    Pascalが死んでる、と言うのは、数学の常識ではありませんが、コンピュータ・プログラムをちょっとでも齧った人間には常識です。回りのプログラムに詳しい人に訊いて確認してみてください。亀田が嘘を言ってない、って事が分かるでしょう。
    あるいは、反応としては

    Delphiと言う言語があって……。」

    と言う薀蓄を垂れられるかもしれません。しかし残念ながらDelphiDelphiであってPascalではないんです。Delphiは既にPascalとは独立した「Delphiと言う」言語です。
    歴史的経緯で言うと、確かにDelphi自体は元々はObject Pascalと言う「Pascalを拡張した」言語だったのは事実です(この「拡張」がクセ者なんですが)。
    Delphiを販売しているのはCode Gearと言うメーカーなんですが、要するにここのメーカーがObject Pascalをこれまた独自に拡張し過ぎて、米国規格協会(ANSI)や国際標準化機構(ISO)で制定された「標準Pascal」との互換性が取りづらくなって来たワケです。従って、「もはや独自の言語とした方が良い」と言う判断になったんでしょう。Delphi自体の知名度もありますし、それで充分にやっていけるようになっちゃった。
    ただし、それはCode Gearと言うメーカー観点の話であって、「プログラミングを教える立場」から言うとはなはだ困った事、となります。少なくとも、DelphiがPascal言語である事を「止めた」のは2002年の時点で、そうなると、マトモな感覚だったら、公式に「PascalコンパイラとしてDelphiを指定する」のは極めて難しいのです。じゃなかったら、初めっから「Pascalのプログラムでなく」「Delphiのプログラム」として指定する筈なんです。良識的には、ですね。そうじゃなかったらマトモなプログラミング教育にならない、って事なんです。
    例えて言うと、次のような事です。例えば、高校数学の教育現場でいくら何でも「旧課程の方がマシだから」と言って、例えば現数II・Bの教科書の代わりに「基礎解析」とか「代数幾何」の教科書(しかも10年以上も前の古本)なんて使わないでしょ?って事なんです。これは危険でリスクがあり過ぎます。大体、今現在の大学入試とのコンパティビリティはどうなるんだ、と言う話が出てくるでしょう。マトモな教育、ってのはおかしな選定をしない、って事なんです。これこそ当たり前の常識ですよね。
    ところが、DelphiDelphiになった年から2007年(!)まで「Pascalの問題」が投稿され続けます。「異常だ」と言った意味がお分かりになるでしょうか?
    まあ、確かに、投稿された問題を見る限り、この程度のコードだったらDelphiでも動くかもしれません(あまりにも馬鹿馬鹿しいんで亀田の方では確かめていませんが)。しかし、「取りあえず動く」と言うのと「正式なコンパイラとして何を指定すべきか?」と言うのは丸っきり別問題で、もし「取りあえず動く」からDelphiでまあいいだろう、なんて判断を行ったとしたら、出題者としては明らかに失格、なんです。普通のプログラミング教育の指導者として欠陥があるだろう、と言わざるを得ない。

    んで、実の事を言うと、フリーのPascalコンパイラ、なんてのはあるこたああるんです。はい。
    例えば有名なモノに

    GNU Pascal

    なんてのがあります。
    しかし、これを「プログラミングを始めたばかりの」人間が検索で見つけるのは至難の業でしょう。

    註:かつ、見つけたにせよ、どーにもならないでしょう。と言うのも「ソースからビルド」しないと動きませんし、「ソースからビルド」の意味が分かっている人は既に・・・・・・と言う事、です。

    大体、これを見つけられる人間なんてのは、

    1. GNUと言うのが何なのか、既に良く分かっている。

    2. GNUを知ってる、って事は従って既にコンピュータの知識がある。

    3. コンピュータの知識がある、って事は、高校数学の窓に上記のような「実行してみればすぐ結果が分かる」ようなアホな質問を投稿するワケが無い。


    と言う3段論法により、ある程度の「コンピュータのスペシャリストだ」って事になっちゃうんです。

    もうお分かりでしょう。次の二点が肝要なのです。

    1. 21世紀に入った現在、Pascalの問題、なんてのはコンピュータ専門学校だろうと大学だろうと色々な意味で極めて出しづらい問題である。

    2. あるいは何かの意図があってPascalの問題を出す以上、コンパイラの入手先の情報を添付するのは出題者側の義務である。


    1番の事はもうお分かりでしょう。まずコンピュータ専門学校だろうと大学だろうと、Pascalの問題なんて出しません。と言うより出せないんです。そして、単純に言うと、5問あるんで問題の出題先が5箇所もあるのか?と(笑)。こんなマヌケな問題を出すトコは日本で1ヶ所もあれば充分なんです(笑)。っつーかそれ以上あったら困ります(笑)。
    2番目は当然でしょう。「何らかの意図があって」「極めて実行が難しい」Pascalの問題を出すんだったら、「コンパイラの入手先」は学生側に教えておくべきであって、また、教えた以上「実行すれば分かる事」を投稿してくる筈がない。
    となると、一番考えたくなかった「限りなく低い」可能性に次の事があったんですね。

    出題としてPascalを出してはいるが、一方コンパイラの所在は学生に教えていない

    「んなバカな!!!」と思ったんですが、いや、これしか可能性が残っていないのです。
    この日本のどっかに上記のような「ムチャクチャ」をやってる学校が、専門学校/大学を問わず少なくとも一校存在すると言うとんでもない可能性が。
    これが二つ目のヒント、でした。



  3. あまりにも全く同じ問題文の問題投稿が多すぎる。



    これも高校数学の窓の過去問を見る限り、歴史的な特徴、です。
    まあ、狙って検索しようがしまいがある程度の重複問題はある、ってのは知っていましたが、Googleサイト検索に切り替えてみると異常、です。ピックアップされる重複問題数が半端じゃない。
    問題は、回答投稿者側の不手際じゃない、って事なんですね。と言うのも、高校数学の窓は正直「検索機能が不備」だった事もあり、FAQを探る質問投稿者だろうが回答投稿者だろうが、「過去問検索」には難儀する、ってのは事実だったんです。
    結局回答投稿者側が「過去問見てください」と指摘するにせよ限界があります。と言うのも、高校数学の窓は10年の歴史があるんですが、当然「回答者は代替わりする」って事です。常時巡回期に「同じ問題が投稿されてれば」指摘も可能ですが、そうじゃなかったら指摘は困難になる。唯一の例外は検索駆使しまくってたJJon.com氏くらいで、まあ、回答投稿者側も基本的に「過去問検索」なんてしない。

    ちなみに、色々見てると、JJon.com氏はおっそろしくアタマのイイ人だ、と言う事が分かります。何せ、一番労力がかからない「数学の回答法」は、自分で解かずに「検索結果」だけで類題提示する、って方法論だから、です。これはUNIX系OSを使いこなしててかつその思想を理解していないと「出来ません」。UNIX系プログラマの発想で「同じ問題を二度解くのは嫌だ」と言う名言があって、JJon.com氏はそう言うソフトウェア工学上の「思想」を実践していた、と言えるのです。

    その為、結果、「全く同じ問題の投稿が長い期間に於いて複数回に渡って行われている」と言う事実に気づきようが無かった、と言う技術的なトラブルが生じてたのです。しかも高校数学の窓は旧Yahoo!的なディレクトリ型の分類を行っている為、「分類分け」は基本問題投稿者に委ねられていますし、そうなると「正しく分類されている」かどうか保証が無い。結果、あるカテゴリ内で過去問探しても「存在しない」事は充分考えられるわけで、結局別カテゴリを探すようなメンド臭い事は行わない、となっちゃうのです。

    さて、典型的な例は次の通りです。


    これ見たら分かりますが、初出が2004年の9月19日、以降、ほぼ五年間で9回の投稿です。つまり、1年でほぼ2回投稿されている、と言う(笑)。何じゃコリャ?ですよね(笑)。
    日本の大学の数、ってのはとある統計によると700以上あるそうなんですが、果たしてこの問題が700以上ある大学の全ての学生に悩まれて「年間2回も浮上してくるような」有名な問題なのか、と(笑)。しかも投稿対象サイトは「高校数学の」窓ですし。どう考えてもおかしい、のです。
    つまり、こう言う異常現象は、「たまたまそうなった」と考えるよりは、「問題の出所が」教科書であろうと学校であろうと、「同じだ」と考える方が自然、です。700以上ある日本の全ての大学を対象として、「過去問検索せずに」同問題を「たまたま」どこぞのボンクラ学生が年間二回の割合で「高校数学の」窓に投稿する、って考えるのは「あり得る」のですが、どっちがより自然な「仮定なのか」って事ですね(こう言う思考法をオッカムの剃刀、等と言うようですが)。
    大体、700以上ある日本の大学で、「使用テキストが全て同じ」な筈はないのです。従って、ここまで「問題文が一致してる」ってのはヘンでしょう。あり得ない×あり得ない=ますますあり得ない、です。
    そうなんです。「出題した学校が全く同じである」って仮定した方が遥に自然、なんですね。
    これが三つ目のヒント、でした。


ヒントは3つ、答えは1つ。じゃあその答えは?


「不可能なことがらを消去していくと、よしんばいかにあり得そうになくても、残ったものこそが真実である、とそう仮定するところから推理は出発します」
工藤新一
シャーロック・ホームズ




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