FreeBSDとは?
FreeBSDとLinuxって違うの?
はい。全く違います。
FreeBSDもLinuxも同じUNIXを模したオペレーティングシステムではありますが、両者とも書かれているコードが違います。
言わば「動作は似てる」んですが、「中身が違う」。よって原則的に互換性はありません。
特徴としては、Linuxはどちらかと言うと「様々なユーザーが弄り倒した雑種系UNIXライクなOS」なのに比べて、FreeBSDは「UNIX直系の子孫」と言う見方があります。
BSD(ビーエスディー)は、Berkeley Software Distribution の略語で、 カリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley, UCB) において開発・配布が行われたソフトウェア群、およびUNIXオペレーティングシステム (OS)。
BSD UNIXがフリーウェア化したFree BSDは、オリジナルのUNIXを開発したAT&T(日本で言うとNTTみたいなモノ)とBSD自体が裁判中だった事もあり、若干Linuxより登場が後だったのが災いして、Linuxよりマイナー化したのは事実です。そして、Linuxみたいな「Mac/Windowsの影響を受けたGUI」の登場も遅れ気味で、「使い勝手が悪い」と言う評価にも繋がっています。
一方、ディストリビューション(配布形態)が多様化して、一般人がどれを選べば分からなくなっているLinuxと違い、比較的少数の配布形態である事(これをマイナスと捉える事も出来ますが)、そして、多数の人が開発に参加してゴチャゴチャして来たLinux側と違って、「大変綺麗な」「オリジナルのUNIXに近い設計」と評価が高い事も事実です。
また、日本のウェブサービスで使われているサーバー用OSとしても実は結構有名です。
代表的なFreeBSDの利用のWebサービスとしては、
等があります。
また、Apple MacintoshのOS Xも、FreeBSDをベースにして開発されています。
FreeBSDのインストールは難しくないの?
無茶苦茶難しいでしょうね(笑)。
先にも書いた通り、FreeBSDはLinuxに比べると世界的にもマイナーで、Linux程開発協力者が多くありません。
よって簡易インストーラの開発も遅れ気味で、HDへのインストールの難易度を考えると、Linuxの後塵を拝してる、って考えて間違い無いでしょう。
また、「高校数学の窓」なんで、別にFreeBSDの解説をするのが主な目的ではないです。そうじゃなくって、
KNOPPIXのように「簡単に扱える」LiveCDを紹介するのが目的です。
FreeBSDのLiveCDなんてあるの?
なかなか無いのです(笑)。探すの苦労しました。
ポイントとしては、
- KNOPPIXのように、HDへのインストールが必要なく、CDないしはDVDから立ち上げられるOSである事。
- KNOPPIX/Mathのように、Maximaを内蔵していて、高校生〜大学生の数学の自習向けにカスタマイズされた環境である事。
- 日本語が問題無く扱える事
の三点なんですが、そうそうそれらの要件を満たすモノがあるのか……?
あったんですね(笑)。凄いな(笑)。
これらの要件をドンピシャに解決している大学がありました。
摂南大学と言う大学です。
ぶっちゃけ、僕個人では
摂南大学なんて大学名は聞いたことなかったんですが、ここは凄いですよ(笑)。いや、ホント、アメリカなんかだったら、こう言う「一般貢献」してくれる大学なんて人気うなぎ上りなんですがね。ぶっちゃけ、「偏差値高いだけで」何も一般貢献する事の無い、東大より凄いと思いました(東大はオイシイトコ取り・笑)。進学迷ったら、ここ候補に入れといてもいいかもしれません(笑)。多分素晴らしい教官の方々がいると思います。
(ちなみにタレントの
安田美沙子さんが通われていた大学だそうです)
FreeSBIEとは?
FreeSBIE自体はイタリアで開発された、FreeBSDベースのLiveCDだそうです。
それを
摂南大学の工学部教育センターの方々が日本語化したそうです。
詳しくは
摂南大学の
SU-FreeSBIE 2.0 日本語版のホームページに譲って、ここではMaxima内蔵のLive CD/Live DVDのリンクをご紹介するに留めておきます。
註:SU-FreeSBIE-2.0 iso イメージ(インテル & 互換 CPU 用)。CD-R または DVD-R に焼いてご利用ください。
KNOPPIXの起動経験がある方は簡単にSU-FreeSBIE 2.0 日本語版を起動することが出きると思います。
また、
摂南大学の
SU-FreeSBIE 2.0 日本語版のホームページは非常にシンプルな構成ではありますが、と同時に非常に簡潔に、かつ分かりやすくSU-FreeSBIE 2.0 日本語版の導入方法に付いて解説してくれています。
それだけではなく、ビデオレクチャーも用意してくれていて至れり尽くせり、です。これで導入障壁を取り除こうとしているんですね。素晴らしいホームページ構成だと思います。
ゴチャゴチャしているKNOPPIXのホームページとは雲泥の差、ですね(笑)。
ここではそれらビデオ教材へのリンクをしておきます。FreeBSDじゃなくってLinux導入してみたい、って人にも分かりやすいビデオだと思います。また、Maximaの使い方、に関してもビデオ教材が置いてありました。
以下、
摂南大学の
SU-FreeSBIE 2.0 日本語版のホームページへのリンクを貼っておきます。是非ともご覧下さい。
摂南大学 SU-FreeSBIE 2.0 日本語版